V6『STEP』

 

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 直近で作ったミックスの記事でチラッと触れましたが、V6の14枚目のアルバム『STEP』がすばらしい出来で驚いています。

 

 今までジャニーズの音楽ってそれこそテレビ経由でしか触れたことがなく、もちろんCDも買ったことも聴いたこともなかったのですが、NHKみんなのうたで聴いた「素敵な夜」が良くて、それ目当てに今作をレンタルしたのですが……。これがめちゃくちゃ良かったんですよ。すごい野暮なことを書くと個

人的には8.4のBNMです。

 アイドルや声優ものでよくあるいろんなアーティストに提供してもらうスタイル(この概念ってなんか名前あったりします?)ですが、アルバム全体で統一感があり、かつ曲順も練られている。オープニングの「雨」だけでも作品に籠められた気合いやクオリティの高さが伝わりますが、続く「blue」で……しっとりゆっくり暖める「雨」の次にスタジアムスケールのアンセムである「blue」を持ってくる構成で聴き手の期待は確信に変わります。いやマジで初めて聴いたとき「!?」ってなった。

 

 

 曲ごとに少し。「blue」(作詞:Ryohei Yamamoto、作曲:Andre Merritt、Vinny Venditto)エレクトリックな質感の……というかわかりやすくクラブ向けなアンセム。EDM的なダサさとは背中合わせな気がするけど、歌ものとしてのクオリティの高さがそのクサみを消している。純粋に歌ものとして名曲なんですよ。すごい射程距離のある1000%アンセム。「Sweet Days」(作詞作曲:Keishi Tanaka、編曲:Keishi Tanaka、George(MOP of HEAD))夜向きのムーディーなAOR~シティポップ。イントロで遠く聞こえる喧騒や曲の合間に挟まる合いの手的なボイスなど、細かな演出が“生”感を生み出しており、まるでバーでライブで聴いているかのような臨場感があります。「素敵な夜」(作詞作曲:堀込高樹、編曲:sugarbeans)ブラスの主張する華やかなシティポップ。少し浮ついた感じすらある楽し気な曲調とコミカルな歌詞がフィットする。というか初めて歌詞見ながら歌ったとき途中で普通に笑ってしまった。他人の空似かい!!

 

 そしてなんと、それぞれの楽曲はV6のメンバーがプロデュースしているらしいです。例えば「素敵な夜」なら井ノ原快彦、「Sweet Days」なら岡田准一というふうに、メンバー一人につき一曲担当しているようです。言われてみるとなんとなくキャラというか人間性が出ているような気もする。いやあんまメンバーのこと知らないんですが。

 

 他の曲もみんなクオリティ高くて、なんか普通にアルバム通して聴けるんですよね。コンセプトアルバム的な完成度の高さ。もう少し早く触れてれば去年の年間ベスト入れてたな、という。まあ今年のに入れるかもですが。

 

 

 

 難点があるとすれば、これはV6じゃなくてジャニーズの問題かもしれませんが、聴く手段がかなり限られていることですね。サブスクにないっぽい(かつダウンロード販売もしていない?)ので。ただマジでいい作品なので……ということが、唯一YouTubeにアップされている、上に動画を貼った「雨」一曲だけでも伝わると思うので、ぜひみなさん聴いていただきたいですね。(ちなみに「雨」はKOHHこと千葉雄喜の提供。)

 

 そしてこれまたこの記事書いてるときに認知したんですがV6解散したらしい。芸能界に触れない生活してるのでこういう情報が本当に入ってこないんですけど、解散したらしいです! いやこのアルバム聴いた後だとマジか、ってなっちゃうな。それとも最後だからこんなるバムが作れたのだろうか。わからん!

 

 このアルバムの経験からジャニーズも掘らなきゃ…?という感じになってます。どうしよう。とりあえず、ジャニーズ関連でオススメのアルバム情報探してます(コメントください)。『STEP』くらいまとまりのある、クオリティの高い作品ってあるのだろうか。そもそもメンバーがプロデュースに関わったアルバムがどれくらいあるのか…