多少迷ってくるころです(順位)。もう、というか元からですが、作品の優劣より個人的な付き合いの長さが強く影響してます。
Animal Collective「Campfire Songs」zz
お昼寝音楽?アコースティックのみで野外録音。「自然」だとか「野生」ってイメージがぴったりな作品。途中から雨が降ってきて、感動的なエンディングを迎えます。彼らの作品中、これと「Sung Tongs」は特別な作品です。ぼくにとって。
Antony & The Johnsons「The Crying Light」zz
いまのところ、彼らの一番ポップな作品じゃないでしょうか。ソングライティングの充実に目を見張る。自分で歌って気持ちいいという。わりと親しみやすさがある。でもあの荘厳さのようなものは失われてないんですよ。非の打ち所がなくないですかこれ。
震える。
Aphex Twin「Selected Ambient Works Volume II」zz
この音楽をどう表現したらいいのか。一応のところはタイトルの通り、アンビエントってことでいいんだろうけども・・・。たまにこういうわけが分からない音楽ってのがあって、まあわけが分からない故にずっと聴けるんだけど、この作品のわけの分からなさは突出している。94年の作品だけど、この先も「新しい音楽」としてあり続ける・・・かもしれない。
Balam Acab「Wander / Wonder」z
深海で鳴らされるドリーム・ポップ。光の届かない海の底で一人まどろんでいるような。正直、先の見えない逃避用音楽なわけですが、ここまで心地いいならもう現実なんて・・・ 部屋を暗くして、ヘッドホンで没入しましょう。
Jerry Paper「Fazzy Logic」zz
これもベッドルーム・・・ もうおふとんから出れない・・・ こっちはなんとなく退行している感じ。のすたるじーだ。
Low「Things We Lost In The Fire」z
スロウコア代表。別にどの作品から入っても、基本的な部分は変わらないような。これを選んだのはこれが彼らに触れた初めての作品だったというだけで。#8のwhore以降、佳曲が続くところがお気に入り。静謐。
Nick Drake「Pink Moon」zz
ヴェルヴェッツ同様、あまり語っても仕方ない。一応書いておくと、彼もBeckに大きな影響を与えている。
rei harakami「Red Curb」
どちらかといえば元気な、快適系。丸い音が独特。奔放な感じ。改めて聴いて、個性の強さを再確認する。これもなーんかノスタルジーを感じる。どこか日本的な。彼の作品は埋もれさせたくないです。故人。
Sandro Perri「Impossible Spaces」
ポストロック通過後のAORにブラジルのトロピカルなフィーリングを注入した感じ?とりあえずアルバムのオープニングを飾るこの曲を聴いてみてください。
Changes by Constellation Records | Free Listening on SoundCloud
ジャケットを見て最初にサンタナの「キャラバンサライ」を思い浮かべたんですけど、たぶん意識してますよね、音的にも。
ゆらゆら帝国「ゆらゆら帝国のめまい」
ゆら帝のメロウな側面を凝縮したようなアルバム。歌のメロディーの充実。ヨ・ラ・テンゴが歌謡曲やった感じ?
以前の作品のムードと今作のムードとの間にはかなりの距離がある。わりと素直に当時やりたいことをやっただけのような気もする。今作で感じられる厭世感はその後も続いていく。