Smog『Red Apple Falls』

 

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 Bill CallahanことSmogの6枚目のアルバム(1997年発表)。ツイッターかどっかでジム・オルークプロデュースとの情報を目にして聴いた作品。

 

 わかりやすいポップさがあるわけでもなく、基本的に地味~な作品だけれども、当時のオルークの柔らかで繊細な音響にじっくりと浸ることができる。1曲目「The Morning Paper」のイントロアウトロや表題曲「Red Apple Falls」で顕著だけど、遠くからほわ~と鳴らされるブラスやスティールギターがとてもいい味を出している。地味めな楽曲はこの柔らかなサウンドと相性が抜群で、聴いているとひたすらに穏やかな心持ちに…

 

 アルバムとしては#5「To Be Of Use」以降の穏やかな流れがハイライトか。特に約7分もの間ふわふわと漂い続ける「Red Apple Falls」がすばらしい。続くアップテンポな「Ex-Con」も、それまでの落ち着いた流れをリセットするようにうまく機能しているように思う(ここでのエレクトロニクスはオルークの手によるものだろうか)。

 

 

 

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 そしてつい最近もタイムリーな記事が上がりまして……というのも彼の新作がリリースされたからなんですけど。この記事では新作についてはもちろんだけど、それ以前のめぼしいリリースについても書かれていて、Bill Callahanの入門にも役だつ内容になっています(つまり自分向けということだ…)。それによれば99年の『Knock Knock』(よく見かける猫ジャケのやつ)が再びオルークのプロデュースで、続く『Dongs Of Sevotion』がトータスのジョン・マッケンタイアのプロデュースらしい。後者はピッチでやたら評価されてたので昔に買った覚えがあります。次はとりあえずここら辺を聴いていこうかな~。