突然ですが、番匠カンナは音楽家として生きていくことにしました(嘘)
— 番匠カンナ@バーチャル建築設計事務所 (@Banjo_Kanna) June 26, 2020
22曲公開しますhttps://t.co/oARAJanQqI
バーチャルマーケットのBGMで知った人が過去作品をサウンドクラウドにアップしました。聴いてみたらすごい良かった。AメロBメロサビAメロ~みたいなよくある形式ではなくAメロBメロCメロDメロ~みたいな感じであまり繰り返しがなく、言うなればロードムービーで景色がどんどん移り変わっていくかのように曲が展開していく。またそれと同時に、曲全体をかけてゆっくりと盛り上がっていくことが多い。
その特徴がよく出ているのが「露烟の森」という曲で、ちょっとした組曲、あるいはDJミックスのようにどんどん曲が展開していく。聴いていると不思議な森に迷い込んだような気分になります。
そのような曲が集まってできているため、『Fieldscapes』というアルバム自体にもロードムービーのような感じが備わっています。ポップアルバムでもあるのですが、架空の旅行のサウンドトラックのようでもあります。というか『Fieldscapes』というアルバムタイトルはこのどんどん移り変わっていく音楽(景色)と象徴しているように思えますね。
サウンドはエレクトロニカとニューエイジを合わせたような優しいもので、夢見心地な感じです。個人的には伊藤真澄やらコトリンゴ……それこそtoi toy toiあたりを連想する音です。『kusegumiku』はわりと多様な曲が入っていてベスト盤的な趣があり、一方の『Fieldscapes』は統一感があって、いわゆるコンセプトアルバムと捉えることができそうです。めちゃくちゃ流れがいい。
あとさりげなくリズムが凝っているのが良いです。ビートの入りが少しズレることでリズムが今までと違って聴こえてきたり…というようなリズムの仕掛がそこかしこにあります。というかフレーズの組み合わせ方がセンスありすぎ。
本人は今はVR関係で精力的に活動している(それこそ知ったきっかけがVケットだし…)ようですが、たまにはまた音楽を作ってほしいな~なんて…。すごく好みの音楽性なので…。