COMITIA126で頒布されたたいぼく先生の新刊『うそでも笑って暮らそうよ。』の感想です。基本ツイッターのまとめです。初見の衝撃をちゃんと味わってほしいのでこれから本書を読むよって人は続きは読まないでほしい。きたぞ pic.twitter.com/0GspNVNSEV
— にんず (@ninz51) 2018年12月1日
読めばわかる。うそでも笑って暮らそうよ。読みました。や、やりやがった…!との思いが強い。うう
— にんず (@ninz51) 2018年12月1日
感想と言いつつ解説みたいになってるのは自分のクセです。中盤、22:30に目覚めた場面とその次の配信中の場面の間に挟まるツイットァーの画面を映したコマがね、くせ者で…… 初見時ここスラーっと飛ばして次のページに行ってしまったんだけど、衝撃で呼吸が浅くなった… いや一応擬音の描き文字でほんの少しだけ予感はあったんだけど…
— にんず (@ninz51) 2018年12月1日
たいぼくさんは流れの緩急を作るのが抜群に上手い。てかそのコマだけ本逆さまにしないと読めないじゃん! 時系列シャッフル含め超効果的なギミックでお見事って感じ…
— にんず (@ninz51) 2018年12月1日
この辺はそれぞれの好みによります。ガチ恋ムーヴも好きなんだけど、おれはこっちの側面を推したい…中盤以降のガチ恋ムーヴに全部持ってかれる感じはあるんだけど、基本的にはVの者として演じているキャラを通して、本人に対する理解をより深めていく過程がおもしろい作品なのかなと。
— にんず (@ninz51) 2018年12月1日
自分にとってはこのセリフが本作の核です。「……話してると やすみちゃんも全部がキャラクターじゃなくって この人の中にちゃんといるんだなあって 分かってきて …ああー 好き……………」まるまる引用しちゃったけど、この部分がこの作品の肝なのかな〜と思いました。てかこれ超名シーン、名台詞…
— にんず (@ninz51) 2018年12月1日
たいぼくさんはギャップを作るのが抜群に上手い。読んでる間にキャラの印象がどんどん変わっていく。この印象が変わっていくところに妙な感慨がある。自分自身読んでて、最初Vのキャラとその演じている本人がまったく繋がらなくて(見た目からだと逆のキャラ演じてるように思いませんか?) でも日常の描写などを追っているうちにそれがだんだん繋がってきてさ〜、睦実ちゃんが体験してきたことを読んでる間にこっちも追体験するわけよ、それが……
— にんず (@ninz51) 2018年12月1日
人間っていろんな側面がある。そのときそのときの相手によってキャラを変えている。Vの場合相手は画面の向こうの不特定多数になるわけなんだけど、改めて考えると不特定多数向けの人格ってふつうの人は持っていないんじゃないか? 不特定多数を相手にする機会ってふつう無いもん。たぶんみんな0からオリジナルの人格を考えることになるんだろうな。そしてそれは新しい自分を見つけることに繋がると思う。あなたがVTuberをやるとしたらどんなキャラを作りますか?人にもよるんだろうけど、Vのキャラって普段の本人とは違う側面が出てたりしていて、そっちを描くことで逆に(?)本人の人物像みたいなのがより深まる…ということもあるのかなーとか。…書いててなんかゲームのペルソナが頭に浮かんできました。
— にんず (@ninz51) 2018年12月1日
あとたいぼくさんは情報量のコントロールが抜群に上手いです。一流の映画みたいな感じで、説明が過剰になることはないし、かといって足りてないということもない(読者が見逃すことはある)。読者を侮ってない。びっくりすることに、作中で睦実という名前は一度しか出てこない。その他素朴な感想 製作途中のツイを見たときから思ってたけど睦実ちゃん目でかっ かわっ 薬局でのキャラ設定の話がおもしろかった リアル高校生のツイを資料にするとかほえ〜って思った やっぱ目がでかい、でかい目めっちゃ強い… Vの作画ちゃんと描き分けられててすごい
— にんず (@ninz51) 2018年12月1日
ぶっちゃけはじめの方はめちゃくちゃ読みづらくて…… 二回目以降の読書の方が理解が進んでおもしろくなってくるタイプの作品でもあるんだろうけど、初見時のインパクトも相当にすごいので、読みにくいのを我慢して一回目でできるだけ話を理解するようにして読んでほしい。あーでもこれは作品からより大きな衝撃を受けたい衝撃厨の意見なのでその辺気にならない人はふつうに読んでもらっていいと思います。
今回もとてもおもしろかったです。知らないうちに『沖縄に夜の魚』という作品も出てたみたい。読もう。
追記:完全に書くの忘れてたけど元ネタ?はたぶんこの動画。まあ参考程度に。
「あたし、○○!高校2年生で、この子は友達の○○!」的な地の文を一切出さないでかつ読者に的確に状況を理解させながらたいぼく先生特有の空気を数ページで作り出すあの技術、日本に一番必要なものでは?
— numa(ざくアク地方) (@numa_zkak) 2018年11月26日
ついでにこのツイも貼っておく。たいぼくさんのマンガ読んでるときの感じ、めちゃめちゃ映画観てるときのそれに近いです。実際テリングの技術すごいんだけど(具体的に言葉にできないんだけど…)、これがもし商業誌に載るとなったら編集さんに直されちゃったりするのかなあ、とか。読み手にけっこう読解力が求められるスタイルなので…突然自分語りするんですけど漫画描くときに扉絵じゃなくてコマの間にタイトル挟むのはめちゃくちゃ面白い映画のアバンを意識してるからです、いい映画は流れるようにタイトルが挟まって始まるので
— たいぼく (@taiboku) 2018年12月7日