Jeff Bridges [Sleeping Tapes]


 ちょっとこわい。
 軽く紹介。基本的な情報は以下のリンクで。
Jeff Bridges Sleeping Tapes - Squarespace←ここからダウンロードできます。0円でもオーケー。
【Listen】名優Jeff Bridgesが贈る極上のおやすみレコード | PSHANDY
Jeff Bridges: Sleeping Tapes Album Review | Pitchfork

 自分は俳優とかには疎くて、まあテレビそんな見てないってのが大きな理由のひとつなんだろうけど、だからコミュ力ある人からの「好きな芸能人とかいる?」っていう助け舟にもうまく反応できずいつも申し訳ない気持ちになる(実際はそんな気持ちにはなっていないが)。そんな自分なのでこのジェフ・ブリッジズって人のことも知らなかったわけだけど、そんなこととは関係なく彼のこのアルバムはすばらしかったのでした。

 スリーピング・テープなんて名前の通り、とてもおだやかな音が聴ける作品です。他のアーティストを引き合いに出すと、ケアテイカーにスターズ・オブ・ザ・リッドを加えて、そこにさらにフィールド・レコーディング(すでに二者の音楽性に含まれてもいますが一応)とリーディングが乗るという、あらためて書き出してみるといろいろマシマシな音となっています。まあ夢みたいにいろんな流れが浮かんでは消えていくという形に(たぶん)なっているので、それら全ての要素が同時に現れる、というようなことはないですが。

 例えば12番のこの曲とか、もろにSOTLって感じなんですけど、どうなんでしょう。

 ほかにも最終曲の終盤ではもろケアテイカーな音が聴けたり。

ここまで真に迫っているともう本人との関係を疑っちゃうんですけど。まあ共作ならそれはそれですばらしいし、ぜんぜん問題ではないんですけどね。

 個人的に惜しいなーと思うのが、この作品の骨となっているであろう英語の語りを聞き取れないこと。まあ自分個人の問題だし、どうしようもないんですけど。がんばればもしかしたら聞き取れるかもしれませんが、がんばったらリラックスって感じが薄まるかなーとも思う。誰か訳してくれないかな(他力本願)。


 心を落ち着かせてくれそうな音を、渋みのある語りを中心にうまく取り揃えたアンビエントの良作。個人的にはアルバム後半、#11「The Sea」(「My Keys」?どっちが正しい曲名なんでしょう)からラストまでの流れが気に入っています。一応、A面B面で分けるときには#11と#12の間で切れるそうなので、そういう区切りで聴いてみるのもいいかもしれません。寝れない夜にぜひどうぞ。



8.0