Home Blitz [Foremost & Fair]


TMTのレビューで高評価(点数しか見てないけど)だったので試聴したらどんはまり。
Home Blitz - Foremost & Fair | Music Review | Tiny Mix Tapes
Home Blitz – Foremost & Fair (Richie) – warszawa
Foremost & Fair | Home Blitz ここで試聴できます。

 スタイルズのところにもあるけど、ちょいエモなパンクに少しアヴァン――というかプログレふうの味付けをした感じの音楽性。これをもってプログレっぽいっていうのはちょっと躊躇するところもあるんだけど、オルガンっぽいチープな鍵盤の音が印象的で、一聴するとふざけてるのかなんて思いかねないけど、数聴くうちにだんだん良くなってくる。なんかおちゃらけというか、シリアスになりすぎないようにーなんて意図もあったりするのだろうか。中盤の「Betton Hill」、「Tell Me There」なんかはあまりにもモロなので・・・(聴けばわかります)。
 と書いてて思ったけど、中盤、「The Hall」〜「Why It Cries」の4曲はプログレ・アヴァン色が強い気がする。Why〜はもう曲ですらない、環境音みたいな感じだし。全体の流れとしては、ポップなパンク〜ちょっとフォークもやってみたり〜でプログレ〜またパンクに戻る、ってな感じか。

 で、まあプログレっぽいのは音だけじゃなくて、曲にもその要素がちゃんと入っていて、そこがいい。アルバムを頭から聴くとしょっぱなからおおっ、てなる人もいるかもしれない。とくに頭の2曲は顕著なんだけど、曲の密度が半端ないことになっている。せわしない。めまぐるしい。1〜2分のパンクにプログレっぽさをムリヤリ突っ込んだらこうなった、みたいな感じがあっておもしろい。いやまあ実際はわからんけど。彼らのふつうがこんなんなのかも。だとしたらせわしねえな〜こいつら。

 こんなおもしろいことをやっていて、それがポップでないことなんかありえないわけで。最近はまっています。耳あたり(?)が軽くて何度も聴ける。なんというか突き抜けた爽快感がある。たまに変な音がちょこっと入ってたりして彼らの芸の細かさに気づいたりもする。


 振り返るとここまでバンドの基本情報的なもの全く書いてなかったので書きます。アメリカのニュージャージーのバンドらしい。今作でアルバムとしては二枚目? ワルシャワさんも書いているが一枚目から5,6年も期間が空いている。うーん謎。
 ディスコグスでも確認したけど、Daniel DiMaggioって人のレコーディングプロジェクトらしい。後でちょっと調べてみよう。またTMTもピッチもGame Theoryってバンド?を引き合いに出していて、けっこう昔の存在らしいけど、こっちもチェックしてみようとおもいましたまる



8.3