Death’s Door(2021)感想・評価

 クォータービュー3DアクションRPG

 

 

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評価:9 /10

プレイ時間:13時間

 

 知人のおすすめでプレイ。ゲーム性のベース部分はTunicとよく似ている。ということは2Dゼルダにも似ているということで……改めてゼルダって偉大だなとも思う。燭台に火を付けたり、爆弾で壁を破壊したり、遠距離攻撃で遠くのスイッチを押したり……レベルデザインに関わるギミックがだいたい登場してるからなあ。

 

 話を戻して……本作は非常にオーソドックスな作りをしていて、正直、ジャンルを開拓するような目新しい要素はない。ぶっちゃけ、トレーラーを初めて見たときあまり心が惹かれなかった。それでもしっかりおもしろいのは、上述のメトロイドドレッド同様、ゼルダライクなアクションRPGというゲームデザインの強度の高さゆえだろう。

 

 …なんて書くとあまりポジティブに聞こえないかもしれないけど。クオリティは非常に高いです。これまたぶっちゃけ、「全体的に少し地味」ということ以外に非の打ちどころがない。普遍性のある少し世知辛いストーリーも、いい具合にデフォルメの効いたグラフィックも、肝心要のアクション部分も、すべてがハイレベル。

 

 ただ……このゲームのキモと言えるような突出した部分がないのも事実で……なかなか推すのが難しい作品とも感じている。しかしゲーム体験の濃密さは明らかに傑作クラスで、本作を触って後悔するようなことはないだろうと断言できる。ボリュームも適度に軽いし、ぜひ気軽に触ってみてほしい。

 

 個人的には登場機会のわりに強烈な印象を残していった死神ちゃんに興味あり。死神サイドを描いた続編とか出してくれないだろうか。一応本作も、同じ開発元(Acid Nerve)の過去作である『Titan Souls』と世界観的に通じているところがあるらしいので……その流れを見るに可能性はないこともないんじゃないかなと思うのですが。なんか明らかにプレイヤーを認識してる振舞いしてたんですよね死神……