Celeste(2018)感想・評価

 高難易度2Dプラットフォーム(死にゲー)。

 

 

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評価:10 /10

プレイ時間:20時間(通常クリアまで)(うろ覚え)

 

 むっずい。当初こんなに難しいと思ってなかった。山登りって普通にしんどいんだけど、そのしんどさを疑似体験できる。まあこっちには筋力などフィジカルの壁はないので、主に精神面での勝負となるわけだが…。

 

 マップの切り替えごとに復活地点が用意されていて、だから実質一回の切り替えが小さな1ステージといった感じ。その小さなステージの連なりが無限に続いていく。The Witnessのプラットフォーマー版みたいな感じ。

 

 操作性が良く、スピード感もあり、アクション部分の出来は非の打ち所がない。ただ、それゆえにプレイヤーは息をつく暇もなく常に壁にぶつかり続けることになる。気持ちいいけどかなり消耗するゲームなので体調やメンタルには気を付けて。

 

 ストーリーはめちゃ好みというわけではないんだけど、高難易度プラットフォーマーというゲーム性を考えるとこれ以上のものはないようにも思える。音楽は最高。VA-11 Hall-Aを思い出すクオリティ。機能を果たしつつ、そのゲームの個性にもなっている。

 

 実はめちゃボリュームがあり、しかも先に進むにつれて難しくなっていくので(どこまで難しくなるんだ…?)と疑問を抱く始末(筆者はいまだ完全クリアをしていない)。「シンプルなゲーム性を保ちつつ、どれだけ難易度に幅を持たせられるか」という点でこのゲームは極まっていて、プラットフォーマーというジャンルで行けるところまで行っている。基本操作はジャンプとダッシュだけなのにこんなに奥深くなるのか、こんなにステージを作れるのかという驚きがある。ウェーブダッシュという、スマブラにおける絶みたいなテクニックがあるんですが、それがプレイヤーに要求されたときには思わず笑ってしまった。ここまでやるのかよ、と。

 

 マゾ向けのゲームです。プレイヤーがマゾなら開発者もマゾ。ただひたすらストイックにステージをクリアし、山を登っていく。目立つ報酬もなく、だんだんと本当に修行みたいなゲームプレイになってきます。この極まった感じがすごいと思うので10点です。