Parquet Courts, Parkay Quarts

Content Nausea

Content Nausea

Parquet Courts 「Sunbathing Animal」 | // DEAR SILENCE //
from butthole with love:Andrew Savage (Parquet Courts) interview - livedoor Blog(ブログ)
Parquet Courts@Sebright Arms/21March2013 | Mariko Sakamoto's Blog

はい、今回はちょっとめんどくさいモードなので、概要は他のブログに任せます。たぶんどっちのつづりでもパーケイ・コーツと読んでおけばとりあえずは問題ないと思われる。一応まとめて3枚のアルバムを取り上げますが、メインとしては最新のアルバム「Content Nausea」について書こうと思います。理由はなんとなくスルーされてる気がするから。まあ実際スルーしても問題のない作品ですが、というかスルーしちゃいけない作品なんてそんなないですけど。一応先に結論的なものを書いておくと、①すでに彼らの作品を聴いたことがあって、かつ彼らを気に入ったという人に対しては、もし「Content Nausea」を聴き逃しているなら聴いといて損はないですよってこと。なんとなく感じていると思うけど、たぶん彼らはいい曲しか書けないんじゃないかなあ。②まだ彼らを知らない・音を聴いたことないって人には入門として「Light Up Gold」がおっすすめですよ〜ってこと。まあこの二点なんですけど、結論書いたらもう続き書かなくてもいいんじゃねって気がしてくるのがあれ。

とりあえず、リリースされた順に作品の感想・印象書いていきますよ。
まず「Light Up Gold」。上のブログにもあるけど出世作ですね。

Light Up Gold

Light Up Gold

先に入門用って書きましたけど、たぶんこれが一番とっつきやすいです。ストレート。
まあとにかく音を聴いてみなってことでオープニングナンバー。

どう?いいでしょ?いいでしょ!てか音聴かせられたら、もう書くことないですね。今は一曲だけ抜き出した形になってますけど、実際のアルバムだとこの後に間髪入れずに#2「Borrowed Time」に突入するんですよ。ここの流れがほんっと〜に最高なんで、ぜひ音源入手して聴いてみてください。というかようつべにあがっちゃってますけどね。自分も1番2番続けて聴いてうわこれ最高すぎる・・・ってなった人ですみんなもなって!
はい、ちょっとクールダウンして。やっぱこのアルバムが一番とっつきやすいと思います。アタマより先に身体が反応するロック。誰でも楽しめる(はず)。サウンドもですが、尺的にも非常に引き締まっているし(30分ちょい、15曲)。もう書いちゃいますけど、個人的には現時点での最高傑作です。

次行きます。「Sunbathing Animal」。はあ。「日光浴してる動物」ですよ。こんなの、悪いわけがないじゃないですか。
アルバムタイトル通り、ちょっと気の抜けた、リラックスした感じになってます。めんどくさい(日光浴したい)ので、上に挙げさせてもらったブログさんから引用すると、『前作よりもよりタイトで、まとまりのある音になっている。(加えて、「She’s Rolling」や、「Instant Disassembly」のような6分超のジャムナンバーが、アルバム全体を15分ほど前作より長くさせている。)そんなつもりは本人たちには一切ないだろうがバンドとしての成長や、音の雰囲気に大物感が出てきた。』って感じです。大物感です。懐の広さがめちゃくちゃ感じられる。なんというか、自然体な感じがあるんですよね。この音楽性の変化も、奇を衒った・チャレンジしたというのではなく、普通にやったらこんなんなったって感じで。

一曲挙げるとしたらこれです。へにゃへにゃりますね。脱力。この力の抜き加減、とこの曲はそんなじゃないですけどユーモアのセンス、これらがなんとなく彼らを大物っぽくさせてるのかな。まあ一番は作曲のセンスか。ピッチフォークでは音の説明でテレビジョンやワイアーといっしょにウィーンが挙げられてて、なるほど確かにって感じです。彼らはウィーンほどバカっぽくない、というかバカを演じるのもめんどくさいって感じですか。まあウィーンにはバカにならずにはいられないなにかがあるのかもしれませんけど(ってこれは碌に音源も聴いてない人の妄想なのでまじめに受け取らないでくださいね)。
とまあ、全体通してだとちょっち散漫な感もありますが、だらだら〜と流しておく分にはとてもいいです。てか散漫さもSunbathing Animalってタイトルの下ではいい味付けになってる気がするから、とにもかくにもいいタイトル付けたねっていう。

で、「Content Nausea」ですよ。読み方微妙ですが曲中ではコンテントノゥジャって聞こえる。てかちょっと無計画すぎましたね。今めっちゃ疲れてます・・・。うう
頑張って書きます。Sunbathing Animalで脱力する方向に行ったわけですが、今作ではそれを踏まえてさらに進化してます。
一言で言えば「メリハリ」。抜くところは抜いて、聴かせるところは聴かせる。聴かせたいところでちゃんと聴かせるためにはどうしたらいいか、ということがよく考えられている(ように感じる)。とにかく、アルバム全体の構成が非常に巧みになっています。ヒップホップじゃないですけど、インタールード的な小曲がそこかしこに散りばめられていて、それがよく機能している。てきとうに流しているとハッとさせられます。
サウンド面では、小曲では遊びのような変な音が入ってたりしますが、まともな曲では今回はブラスの音が入っています。
たぶん彼らのディスコグラフィーの中では実験作的な扱いになると思います。まあ実際そんな感じですけど、彼らがはずれ作品を出すわけがなく、このアルバムもすごくいい作品です。アルバム全体を通しで聴いた回数は、自分はこれが一番多いです。たしかサウンドクラウドで全部聴けたような・・
https://soundcloud.com/krazypunx/sets/parquet-courts-content-nausea

Light Up Goldの時点でも感じられますが、非常に老けたセンスを持ってるバンドですよね。言葉が悪いですね。老練って感じです。新人っぽくない。いやまあメンバーの来歴詳しくないので新人って扱いが妥当なのかどうかわかりませんが。
昔のいい音楽を消化し尽しているように感じます。正直、曲作りに関しては完全にマスターしてると思います。たぶん彼らは名曲をいくらでも作れる。でもその代わり、このギターロックって方向性だともう伸びしろがないというか・・・まあそんな印象も受けます。今後、ニール・ヤングとかみたいに良曲を量産していくのか、レディオヘッドみたいに全く新しい方向へ向かうのか・・・どちらにせよ期待大です。



Light Up Gold 8.7
Sunbathing Animal 8.5
Content Nausea 7.7