鴨田潤 「一」

一

鴨田潤 『一』 - OTOTOY
鴨田潤『一』 : 松本亀吉weblog
http://zeromagazine.jp/interview_2/2010/04/#
鴨田潤『一』レコ発ワンマン! at 三軒茶屋GrapefruitMoon 2011.04.19 - COOKIE SCENE

2.5週間空きましたね。だめですね。継続は力なりですよ。筋トレも、ギターも、格ゲーも、ドミニオンだって続けないとすぐだめになります。まあそれでも自転車は乗れるので、すぐに消えずに残るものもあるでしょうが。
ちょっと忙しかったんです。というか進行形で忙しくなっていく。師走。定演。卒論。たとえそうでなくても音楽以外の趣味もあるので間が空くことはある。そういうときでも継続していくためには、とにもかくにもモチベーションや、なんて根性論は置いておいて、一つの記事にかかるコストを減らすことが大事なんじゃないかなと。ある行為に対する精神的・物理的なハードルを下げる。まあたとえば音楽を聴きたい・聴くようになりたいと思うのなら、まず音源を探すよりも、安物でもいいのでウォークマンやらコンポやらを買う。いつでも手軽に聴けるようにする。まあパソコンやらスマホがあれば充分か。必要な工数を減らす。2アクションを1アクションへ。
まあでもそんなのは自分の部屋で普段過ごしてるような人は大体整ってるんだよなー。自分もそうで、実際上半身を起こすだけで記事は書けるようになっている。じゃああとは精神的な部分か・・・・・・ってこれ結局は根性論に戻っちゃわないか。
自分が記事を書く工程で省けそうなのは、過去に書かれた作品についての記事や文章をさらうところだろうか。この部分だけで全体の3〜4割の時間を使っていそうだ。でもこれ・・・省けないよなあおれは。一つの方策としては、まだ言及があまりなされていない作品を取り上げること。無名の作品を選ぶこと。新しい作品を、他人に記事を書かれる前に書く、というのもありだけど、それで省けるのはだいたい自分と同様の一般人による記事で、一般人よりも先に作品に触れられる業界人による記事(まあ、メディアによるインタビューとかも)は省けない。まそれでも効果あるけど。

この流れでいくと鴨田潤のアルバムは、新しくはないし、そこまで有名でもないので(カクバリズムから出てるので、ceroとか好きな人は知ってるかも)、過去の記事をさらうのにあまり時間はかからなかった。個人のブログで取り上げられてるのが2、3こくらいしかない。お気に入りの作品なんで少し寂しいけども・・・
ぼくはイルリメ名義の作品を聴いたことがない・・・知らなかった・・・のになんでこのアルバムに出会ったかというと、紙エレキングのvol.4、そこ載っている2011年のリストにこれが選出されていたからだった。ぼくはこういうリストに載ってる作品はとりあえず音源を入手しようとするので、鴨田潤がだれかも知らずにツタヤでCDを借りた。カクバリズムだから悪くはないっしょ、とは思っていたかも。借りたからといってすぐに聴くわけではぼくはないので、聴いたのは借りてしばらくしてからかな。
もともとラッパーでもあるし、上のインタビューでも語られてるように注目すべきは歌詞なんだろうけども、自分の場合bgm的に音楽を使うことが多いので、今回も歌詞より音が先に印象に残った。
とにかく小気味いい。演奏も歌も。その小気味よさにつられて適当にリピートするうちに歌詞もだんだん入ってきた。小気味よく入ってくるよ。まあ詞の内容については他の記事を見て・・・ 人情感じる。
詞と音がマッチしている。どちらも等身大でするすると入ってきて、じんわりと感じる。
アルバムは半分のところでちょうど雰囲気も変わるように感じる。前10曲のうち6曲目の「報告」から少し落ち着いた感じになる。「報告」のノイズから続く「はるいちばん」はなんか回想するような音。

ぶっちゃけて言えば現代版の高田渡である(あまり知らず音だけで言ってる)。どちらも、一人暮らしのbgmにはうってつけです。
聴き終わるとなんとなく優しい気持ちになるアルバムです。おすすめ。

8.3