スクリーマデリカ勝訴ストリップブラインドムーン金字塔If you're feeling sinisterSiamese dreamDisciplineOn the beach

 言及する作品の名前を連ねただけのタイトルのクソ記事(再聴記録です)

 

 

・Screamadelica

 改めて聴くとサウンドやアレンジがガチのダンスミュージックすぎる。「ロックにハウスのエッセンスをまぶしたもの」、とかじゃなくてもう本当に(サイケ・)ダンスミュージックなんだよな。ロックっぽい曲もあるけどアルバムの半分以上はロックじゃないし。

 そしてロック・ポップじゃないから初心者向けじゃないと思う。ダンスミュージックの方がまだジャンルとしてはニッチだと思っているので。名盤だけどね! でも名盤な理由が「ガチでダンスミュージックやってるから」なので……。自分は日本人はダブやダンスミュージックとは距離があると思っているので、この作品も日本人には難しい作品だと思っている。有名だからみんな通ってはいると思うけど、心からこの作品を良いと思っている人がどのくらいいるのかな……とか思ったりする(ネットには無限にいるけど)。

 

 

 

勝訴ストリップ

 久々に聴くと曲もサウンドもマジでかっこよくて痺れる。長らくこのアルバムを聴いていなくて、それは作品に「微妙」というイメージを持っていたからなのだけど、まあ今回はその根拠を確認しようと思って聴いたんですよ。

 前述の通り普通に良い……のだけど、たしかに微妙!と思える部分があって、良い曲と良いと思えない曲の差が激しすぎる。アルバム一枚通しで聴くのが大変。絶対いくつかの曲は飛ばしてしまう(でもこれだけ凸凹が激しいのも個性な気がする)。

 それでも、昔よりはずっと楽しめる曲が増えた(自分の感性が変わった)。のでアルバムに対する印象も今回の聴取によってずっと良くなっています。たしかに名盤だと思う。

 

 

 

・BLIND MOON

www.youtube.com

 なぜかSpotifyで聴けるSakanaの作品。Snoozerで有名だけどこれも勝訴ストリップと同じくらいに曲ごとのギャップが激しい。知恵の樹やSkyのような不思議な空気の曲と、よりストリート感のあるブルージーな曲との。特に後者を愛せるかどうかで評価が変わる気がする。なんにせよスルメ盤。聴き始めはよくわからないので評価が難しい。

 

 

 

・金字塔

 前から好きだけど、改めてこの我流で強引に突破していく感じがすごいなと思いました。どんなコードでもどんなメロディーでも続けられるという。

 

 

 

・If you're feeling sinister

 一応、そういう環境的な要因も高評価の裏にはあったのかなというメモ。基本、年代不詳の音楽だよね。

Belle & Sebastian: "If You're Feeling Sinister"... | Lomophy

 ただ、これ↑を読んだ感じではピッチでの高評価にはそういうカウンター的な文脈は関係ないっぽい。文脈なしに、純粋に高評価なのか? まあ歌詞を理解したら自分の評価も変わると思うけど。

 

 

 

・Siamese dream

 失礼だけど、これも個人的にはWho’s Nextみたいな冗長枠。アレンジがつまらんというかウルトラシンプルなんだよね。ただこのシンプルさも、作品をドリームポップやシューゲの文脈で捉えなおすとしっくりくる。グランジとして聴くと遅くてつまらんとなるけどシューゲとして聴くと名盤になる。ボーカルとそれ以外の音との関係性を考えるとバンドものというよりはSSWもの(ボーカルとそのバックバンド)みたいな感じもあって……だからいろんな意味でひっかけ問題というか、すれ違いが起きる作品な気がする。

 

 

 

・Discipline

 自分はこのアルバムをあまり評価していないのでRYMとはやっぱ相いれねえ~~~となっている。まあRYMに限らず投票型・集計型のランキングに共感できたことないんですが。見るたびに感性の違いを意識させられてムカついてしまう。個人だけ信頼しろ。

 まあRYMはさておき、この頃のフリップ翁にも共感できないっぽい。自分ならこういう曲を思いついても、実際に練習して身に着ける過程で絶対に飽きて辞める。そういう精神的な面を含めても、ドM向けの音楽だと思う。

 いや好きな曲もありますけどね。というかアルバムの半分くらいは普通に好きですが、それでも、繰り返しの視聴に耐えうる味わい深さのようなものが希薄な気がする(言ってしまえば一発屋みたいな)。マジで初聴時が一番楽しい、一番良く聴こえる作品じゃないですか? 改めて考えるとそういう作品もレアなような気がするけど…

 わかりやすさはすごくあるんだよな。。 わかりやすいことは悪くはないんだけど、わかりやすさの先に未来はない。自分の好みと合致する面もあるけど、自分の思想とは相いれないっぽい。なんかそういう……実際の音楽性というよりは、それが醸す、この作品におけるアーティストの思想というか志向性のようなものが嫌いっぽい。まあ疲れるのでこのくらいにしますが…

 そういえばCamberwell NowのときのCharles Haywardはこの作品を聴いていたのでしょうか。またどうでもいいですが、Office ChipmunkさんがクリムゾンのFractureを「高速アルペジオ練習曲」と書いていたのがおもしろかったです。ロバート・フリップはそのキャリアを通じてずっとアルペジオを練習しとる。

 

 

 

・On the beach

 暗い。Tonight's the Nightより先にリリースされたけど録音は後だったらしく、だから言ってみればTonight's the Nightの続編みたいな内容らしい。だからこんなに暗いのか。A面はそうでもないけどB面の3曲は暗くて、それが良い。そしてJason Molinaなどの暗いフォーク・ブルースのアーティストにとっての重要な参照点っぽいです。