パート2です。主にサブスクで聴いた作品を取り上げてます。普通に買ったのも混じっていますが…。
Speeder2 / 寝起き、くもり空、室外機、雨雲、昼食
ゲーム音楽ディスクガイドのトークイベントで紹介されていた作品『うみとまもののこどもたち』のサントラ……の作者による別の音楽作品『Veranda』より。トークイベントのレポの最後の方で少し触れていた作品です。
これがね…すごく良かった。ジャンルとしてはゲーム音楽・チップチューン~エレクトロニカか。サウンドの雰囲気からはQuarta330などのアーティストが浮かぶし、「くもり空」「雨雲」のようなコードドリブンな楽曲からはMONACA所属のアーティストたちも浮かんでくる。「寝起き」でのんびりと始まって、しばらく活動したのちに「昼食」でまたのんびりと終わる、という全体の構成もニクい(ということで午前中の視聴を想定されているのかもしれない)。
すごーくいい作品で、おすすめです。作者はなんかネットからは距離を置いている?というかネットをすごく警戒してるようであまり表に浮上してこないっぽいですが…とりあえず名前を覚えておこうと思います。
Caribou / Home
なんかこの名義でのリリースは5年ぶりらしい。カリブーことDan Snaithの新曲。Gloria Barnesの「Home」という曲を大胆にサンプリングしていて…これがまた暖かなフィーリングがありすこぶる良い。ビンテージな音色にレイドバックしたグルーヴ…。RAのレビューではDonuts時代のJ Dillaが引き合いに出されている。
と、気づいたらもう一曲公開されていました。こちらも暖かで柔らかくて良い…。bandcampにはアルバムのページもできており…どうやら来年の2月リリース予定らしい。期待してます。
Big Thief / UFOF、Open Desert、Century、Strange、Betsy、Magic Dealer
ブルックリン出身のバンドの3rd『U.F.O.F.』より。このバンド初めて聴くけど、いいですね…。
一聴するとよくできたフォーク・ロック・アルバム。だが注意深く聴けば、複雑で、ニュアンスに富み、こまやかなダイナミズムに満ちたロック・ミュージックだ。(中略)演奏自体はワンテイクで録られたそうだが、『U.F.O.F.』は繊細な音響で聴かせるアルバムだ。
エレキングの木津毅によるレビューより。この文章が作品について必要十分に語ってくれている。基本的にはオーソドックスなフォーク・ロックで、サウンドも牧歌的なものなのだけど、ところどころでとても繊細なアレンジ・演出が施されている。この控えめでありながら豊かな感じはSufjan Stevens『Carrie & Lowell』のサウンドに通じるところがある。
個人的には中盤のCentury~Strange~Betsyのポップな流れが気に入っています。
Lana Del Rey / Norman Fucking Rockwell、Mariners Apartment Complex、Love Song
アメリカのSSWによる5th?『Norman Fucking Rockwell!』より。この方も初めて…。なんかすごいメジャーなアーティストと思っていて、わかりやすくポップなのかな…とか予想していたらそんなことなかった。Beck『Sea Change』やJoanna Newsom『Have One On Me』なんかを連想するような、落ち着いた雰囲気のSSW作品でした。いや多少は流行のEDMやらR&Bやらのスタイルも混じってはいるんですけど、総体としては内省的で風格のあるSSW作品という感じ。
メジャーな場所にいるアーティストがこういう作品を出すこと自体がかなりインパクトがあるような気がする。歌詞は……わからん。1曲目2曲目は誰が聴いても名曲と感じるんではないだろうか。
flashygoodness / Title、Level A、Level B、Credits
糸田屯さん激推しアーティストのflashygoodness。猫だし…と軽い気持ちで聴いてみたら良かったです。音はチップチューンのそれで特に書くこともないんだけど、曲がいい。特にメロディーセンスが飛びぬけているように思います。歌心がある。Maxoと同レベルの鉱脈か…。bandcampの摘要欄にリンクが貼ってあって、飛んだ先で本作の元のゲームがプレイできます。ブラウザのフラッシュを許可する必要あり。
Oasis / Roll With It、Hey Now、Some Might Say、Cast No Shadow、She's Electric、Champagne Supernova
作中でもすごくダサい曲がバンドの代表曲みたいになってるのはなんなんだろう おれみたいに敬遠する人が出てきてしまうのでは
— にんず (@ninz51) November 24, 2019
なんか11月下旬に一瞬ツイッターでオアシスが話題になったことがあり、そのときにそういえば聴いたことないな…と思って聴いた2nd『(What's the Story) Morning Glory?』。結論から言えば名作だと思いました。思いました…が、世間一般で(たぶん)名曲とされている曲(自分も聞き覚えがあった)にはやはりハマれず。それら以外には普通に良い曲あるのに……。
いやまあここで自分がいい!として挙げた曲も、もしかしたら他の人からはダッサ~と思われてるのかもしれないですが…。キリがないので終わり。「Hey Now」からの中盤の数曲がすごく良い感じでした。
ここからはまだ曲単位では消化できてないけどちょっと聴いて良さげだなと感じたアルバムたちを挙げていきます。たぶん気に入る…んだけど、今年のベストに間に合うかというと微妙…。疲れたので個別のコメントはなしで!
Chai / PUNK
bandcampのページ消えとる…!
(Sandy) Alex G / House of Sugar
Oso Oso / Basking in the Glow
Peaer / A Healthy Earth
Angel Olsen / All Mirrors
Nick Cave & the Bad Seeds / Ghosteen
Shame / Songs of Praise
Big Thief / Two Hands
MIKE / Tears of Joy
Cate Le Bon / Reward