お気に入り曲まとめ (2019.6)

f:id:muimix:20190904182643p:plain

 作業していて遅れに遅れました。作品のリストアップはリアルタイムで、感想については……9月に入ってから書きました…… 

 

 

 中盤、ゲーム音楽がけっこう出てきます。

 

Sesame Street / The Sesame Street Theme (Sunny Days), People In Your Neighborhood, What I Am, Medley, Sing

www.youtube.com

www.m-on-music.jp

 6月の終わりごろに公開された、Tiny Desk ConcertのSesame Street回。今まで触れたことのなかったSesame Streetですが、ツイで流れてきた動画を見て(うわめっちゃいい曲…!)と衝撃を受けました。ライブ形式だから(しかも親子の観客がいっぱいいる)、というのもあるとは思いますが、祝祭感がね、すごい…。後半、11分半くらいからのMedley~Singの流れはもうね、普通に感動しちゃって…… というかSingってSesame Streetの曲だったんだ。。

 調べてみるといっぱいCDが出ていて。どれから手を付ければいいのかわからないんですが、とりあえずベスト盤的なものを入手したのでゆっくり聴いていこうかなと…

 

 

 

 

 

 

 

GARO / 地球はメリー・ゴーランド

www.youtube.com

 改めて1stの『GARO』より。前に「つよい曲の寄せ集めでまとまりがない」みたいなことを書きましたが撤回します。流れがある。#7「水色の世界」から終わりまでの穏やかで優しい流れもこのアルバムの大きな魅力のひとつでした。Crosby, Stills, Nash & Young譲りの美しいコーラスワークを堪能できます。

 

 

 

 

 

 

 

横沢俊一郎 / ハイロー、こんな感じのストーリー

www.tinymixtapes.com

 TMTで日本人が取り上げられてるぞーと、気になって試聴してみたらめっちゃ良かったやつ。元は去年リリースされていた作品を、アメリカのday to dayレコーズがレコードでリイシューするらしく、それに際しての記事。

 (何度も引き合いに出されて迷惑かもしれないですが)音楽性は小沢健二がローファイなインディーロックをやってみたような感じで、すごくいいです。本人は現在リアルタイムでアメリカツアー中とのことで… 体調に気をつけて頑張ってほしい。応援してます。みんな聴いてね~!

 

 

 

 

 

 

 

Hercelot / Love You, Dance Music (Hercelot Remix)

maltinerecords.cs8.biz

 2013年にマルチネからリリースされた『Wakeup Fakepop』より。たしかミックスの選曲中に聴いていいな~となった曲。メロディーを奏でるブラスとドラムトラックに顕著ですが、全体的にザラついた質感の音が特徴(サンプリングという手法に由来している気がする)で、90年代のヒップホップ……特にポップさからデ・ラ・ソウルなんかが浮かんでくる。音色はカラフルで楽曲はどんどん展開して……と、ジャケットのようなおもちゃ箱的なイメージももちろんある。Manitoba『Up In Flames』とDe La Soul『3 Feet High and Rising』のちょうど中間みたいな音楽性。

 「Love You」、ある部分で風のクロノアの効果音が使われているような… フリーダウンロード。

 

 

 

 

 

 

 

田中秀和(MONACA) / Theme of Cinderella Girls, Anemone

www.youtube.com

columbia.jp

 『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS ANIMATION PROJECT ORIGINAL SOUNDTRACK』の、ディスク1の冒頭2曲(つまりまだ全然聴けていない…)。これもミックスの選曲で聴いたやつ。感想はちゃんとサントラ全体を消化してから書きたい。たぶん最高の人選で、最高に気合を入れて作ってあるので、ちゃんと聴いたら年間ベストに入るのでは、と思っている。

 アイカツのBGMはエレクトリックな質感があるがこちらは基本、ピアノを中心としたアコースティックな生演奏で、なんというかまさに”シンデレラ”のために作られたかのような上品さがある。アイマスという巨大な山、軽率に飛び込んでいくしかないのか…

 

 

 

 

 

 

 

藤澤慶昌 / 任務遂行、よっし始めようか!

yorimoi.com

 これも選曲で…。『宇宙よりも遠い場所 オリジナルサウンドトラック』より。アニメの内容と同じく、エモい瞬間がいっぱい詰まっている。感情はデカいけど基本すごく爽やかなのがいい。

 

 

 

 

 

 

 

崎元仁 / トキオネの子どもたち

www.youtube.com

 ここからゲーム音楽のターンです。『opoona original soundtrack』より。以下、ゲーム音楽ディスクガイドp.138より引用。”崎元がシンフォニックに大枠を組み、他の面々(岩田、並木、金田充弘、阿部公弘、上倉紀行)が浮遊系シンセ音を軸としたニューエイジサウンドでそれを肉付けしていくという構図” ここら辺の製作の体制については本作のライナーにて詳しく語られています。

 ディスクガイドではアコースティック~ニューエイジの項で紹介されている作品。爽やかなアコギと笛?の音色が象徴的な曲。イントロに顕著だがシンフォニックなアレンジが基盤にあり、爽やかさと包容力を兼ねそなえた癒しパワーの高い一曲となっている。

 

 

 

 

 

 

 

崎元仁&ベイシスケイプ / オープニングタイトル、チュートリアル、魔女の森の戦闘、魔女の森の戦闘〜第二曲、不思議なプーカの街、お食事処

www.youtube.com

 自分がリアルタイムでプレイしていたゲーム『ODIN SPHERE』のサントラより。↑のオプーナと同じく崎元仁率いるベイシスケイプの仕事で、調べてみたらなんと発表年も同じ2007という。

 TSUTAYAで借りたのでライナーとかの情報はないんですけど、ファンタジーの王道といった感じのシンフォニックな音楽で、おそらく崎元仁が中心となって製作されたのではないだろうか。オーケストラによるスケールの大きなアレンジが魅力。美麗なグラフィックと音楽が作り出す雰囲気が魅力のゲームで、いやもう本当に雰囲気がいいのだけど、ゲーム部分がけっこう厳しめの難易度で、結局クリアできずに終わっている。。 実況プレイでも見ようかな~…

 

 

 

 

 

 

 

神前暁 / とっぷめにゅー、はじめてのぴったん、Piacevole!、クッキー&クリーム、ベッドタイムパズラー、こんてぃにゅー、じゅもんをあげるよ

www.youtube.com

 ステージ3のBGM「クッキー&クリーム」

nlab.itmedia.co.jp

 アニメ『らき☆すた』のオープニングテーマ「もってけ!セーラーふく」でブレイクし、今や音楽ファン以外にも幅広く知られている神前暁の、ゲーム業界でのブレイク作が『ことばのパズル もじぴったん』。個人的に(この人すげえな…)と思ったきっかけはアニメ『じょしらく』のキャラソンである「れんあいこわい」だったような気がするが、今作を遡って聴いて改めて(この人バケモンやん…)となりました。

 とにかく軽やかで、メロディアス。電子音メインでここまで爽やかなフィーリングを出せるのは普通にすごいと思うんですけど…。このオシャレで洗練されたポップネスからは渋谷系というワードも浮かんでくる(ディスクガイドでは「見落とされたネオ渋谷系の先駆」とも呼ばれている)。

www.youtube.com

 ステージ2のBGM「ベッドタイムパズラー」

 #2「とっぷめにゅー」は楽音以外の様々な効果音が軽やかさを演出しつつ、聴き手の遊び心を刺激する。はじめに動画を貼った#7「クッキー&クリーム」。ブラスによるリフが印象的な一曲で、聴くとイントロの時点で(これは渋谷系だわ…)となること請け合い。#8「ベッドタイムパズラー」浮遊感のあるコードが一瞬で夢見心地な空間を作り出す。1080pやmood hutなどから出ている浮遊感のあるテクノ・ハウスが好きな人は気に入るはず。

 

 「れんあいこわい」これも名曲なので聴いてくれ…

 

 

 

 

 

 

 

椎名豪 / Mr.Driller’s Theme(Ardenten Ver.)

www.youtube.com

 1分10秒あたりから始まる曲です。

 上に続いてナムコのゲーム『ミスタードリラー』のサウンドトラックより。~系と括ることが難しいミュータント・ポップ。賑やかでファンキーなリズム隊にストリングスによる流麗なコードやピッコロ・キーボードによるキュートでキャッチーなメロディーが乗る。1ループ1分程度の短い曲だが、一度聴いたら耳から離れなくなるほどのポップさを備えている。

 ミスタードリラーもじぴったん塊魂と、この時期(に限った話ではないですが)のナムコの勢いはすごかったんじゃないかと思わせるラインナップ。ゲームとは発表タイミングがずれますが、これらの作品のサントラはそれぞれ2002、2003、2004年に発売されています。後者の二作はまだしもミスタードリラーに関してはサントラがプレミア状態にあるので、ディスクガイド発売を機に再発してほしいな~なんて…

 塊魂のサントラいついては去年の年間ベストで取り上げました。

 

 

 

 

 

 

 

Serani Poji / Octopus Daughter、宇宙船はどこへいった?、15秒、勇気のでる歌

www.youtube.com

 セガから発売されたDC用ゲーム『ROOMMANIA#203』の作中音楽のための企画ユニットとして結成された「Serani Pojiセラニポージ)」……の1枚目のアルバム『Manamoon』より。中心人物は『NiGHTS』『リスター・ザ・シューティングスター』の音楽を手掛けた佐々木朋子で、本作はクラブ系のサウンドで鳴らした福富幸宏を共同プロデューサーに据えて制作された。

 オシャレで機能的なトラックの上にボーカルのウィスパーボイスが乗っかる音楽性は、例えるならひきこもりのピチカート・ファイヴといった感じで、部屋で聴くのにちょうどいい。アパートの一室を舞台としたゲームの内容にもマッチしている。

 

 

 

 

 

 

 

再生ハイパーべるーヴ / 猫鍋

www.youtube.com

camelletgo.blogspot.com

 ゲーム音楽ディスクガイドの著者の一人である糸田屯さんのツイで知った作品。試しに聴いてみた「猫鍋」(9thNight制作の同人ゲーム「ねこなべ」テーマソング)に衝撃を受けその場で衝動買いをしてしまう。音楽性について上記ブログから引用。

 ”みらゐ氏とbermei氏による楽曲、TOx2RO氏による詞、そしてSakuraさん、園田まひるさん、茶太さん、霜月はるかさんをはじめとした多数のヴォイス/ヴォーカルが、三位一体となって心地良く脳みそを蕩かせるぱんださんワールドへ連れて行ってくれる、ユニークでハッピー極まりないアルバムです。”

 まだ「猫鍋」しかまともに聴けていない…のだけどコードの感覚が明らかに自分の好みで、これも一つの鉱脈だーと思っている。なんだろう……電気グルーヴの危険なオタク版? とにもかくにもカオスな音楽で、一聴の価値はあります。

 

 

 

 

 

 


Weyes Blood / A Lot's Gonna Change, Andromeda, Everyday, Something to Believe

 ここからバンドキャンプ。天井潤之介さんがミューマガの「21世紀のシンガー・ソングライターアルバム・ベスト100」という特集に際して言及していたWeyes Bloodの新作『Titanic Rising』からあたま4曲。柔らかな声質に合わせたふくよかで豪華なアレンジが光るSSW作品。まだアルバムの前半しか聴けてないんですけど、そのことごとくが名曲でえ、なにこれ…となっている。後半にもいい曲あったら余裕で年間ベストに入ってしまう。いや~嬉しいな…

 

 

 

 

 

 

 

Buttechno / sad p, over f

jp.residentadvisor.net

 2017年作『martyan cuts』より。リストアップしたのがもうだいぶ前なので、出会ったきっかけとかうろ覚えなんですが…たしかnaminohana recordsのツイートだった気がする。

 アブストラクトながらもいろんなスタイルの楽曲が詰め込まれている作品で、ものすごく将来に可能性を感じます。「sad p」はぼやけた音響アンビエント。「over f」はデトロイトを彷彿とさせる武骨なマシーン・ファンク。ロシアの最近の音楽ってどこかでまとめられてたりするんですかね…。

 

 

 

 

 

 

 

b o d y l i n e / TWINKLY(アルバム)

 捨てアカさんの2016年の年間ベスト記事で見つけた作品(残念ながら記事は削除された模様)。夜の穏やかな空気をパッケージしたラウンジミュージック。あまりヴェイパーウェイブっぽく感じられないのは過剰なエフェクトによる音響処理がないため。プレーンな味わいの音色で、悪ノリのない、リラックスした時間を過ごすことができる。楽曲も充実しており、企業が作ったかのような真面目でしっかりとした印象がある作品。

 

 

 

 

 

 

 

Akufen / My Blue House(EP)

 カットアップを巧みに使ったマイクロハウスでその名を知らしめたAkufenの新作EP。デトロイトの香りのする王道なディープ・ハウス。言葉にしにくいのだけど、サウンド全体のバランスがめちゃくちゃ良くて感動する。小さな音も大きな音もどれもがそれぞれの場所で輝いている。これには(他のアーティストとは一味違うな…)と思わされる。ソウルフルなボイスサンプルが耳を惹く最終曲「Play (Never Work Till Monday)」は新たなディープ・ハウス名曲(タイトルもいい)。

 

 

 

 

 

 

 

My Girlfriend / Apron EP(EP)

 信頼厚いSteven JulienによるApron Recordsから、ブラジルを拠点に活動するPedro ZopelarとBenjamin Sallumによるデュオ、My GirlfriendのEPがリリース。いや全然知らない二人組ですが、その音楽性はスペーシーなジャズ/フュージョンとマシーン・ファンクの中間といった感じで、Kyle HallやFred Pがハマる耳にはとことん刺さります。#4「Believe in Something」なんかは『From Joy』に収録されていてもおかしくない感じ(単純に使われている音色が近いのもある)。6曲入りの充実作。次の作品も気になります。

 

 

 

 

 

 こんな感じです。なんらかのイベント(とそれに伴う作業)が挟まるたびにアップが遅れる本シリーズですが、まあ気長に続けていくので気長にお待ちください<m(__)m>