5月のお気に入り曲まとめです。ようやくリアルタイムに追いついてきました。
いつもより多くて長いしアンビエントが多めです。
yojikとwanda / ジャイアントパンダ、ブライアンイーノ、フィシカトゥトゥ、時間と言葉、らゔ♡れすきゅー
(YouTubeに公式で全曲アップされているのでぜひ聴いてみてください)
今年の3月にリリースされた新作『ナイトレイン』より。ボーカルがすばらしいのは言わずもがな、今回は謎の方向に進化をとげた楽曲がすごい。特に「ジャイアントパンダ」、「ブライアンイーノ」の冒頭の2曲。歌詞も含めとても奇妙というか、変な印象の楽曲なのだけど(言葉にできない…)、歌心溢れるボーカルのメロディーにつられて聴いていくうちに次第にズブズブと……。うーん、他で聴いたことのないようなポップさ。とにかく、どうしようもなく変なのに、めちゃくちゃポップなんですよ。個人的な今年のベストソング入り。この路線の曲だけまとめたミニアルバムでも出たら最高です。
「フィシカトゥトゥ」は軽やかなポップソングで従来のファンが安心しそうな出来。「時間と言葉」はメタ的な歌詞がおもしろいのと、シンプルなバンドサウンドもいいなあという感じ。「らゔ♡れすきゅー」はwanda氏がボーカルを取る曲で、なんだかへろへろな歌唱が逆にエモく聴こえてくる。曲がめちゃくちゃいい。
yojikとwanda、なんというか「変な楽曲」と「上手すぎるボーカル」を争わせる実験場みたいな印象が出てきました。そういう意味ではDavid BowieがBrian Enoと組んだ『Low』なんか少し近いのかもしれない。なんにせよ今作もめちゃくちゃポップでよかったです。
Helado Negro / Running、Seen My Aura、Two Lucky
Helado Negro - Running https://t.co/Bbytn6H3D7 @YouTubeさんから 『This Is How You Smile』聴いた。Sandro Perri『Impossible Spaces』、Sufjan Stevens『Carrie & Lowell』の中間のようなフィーリング。トロピカルなフォークで、もっと明るいのかと思ったけどかなり内省的だった。
— にんず (@ninz51) 2019年5月2日
「Running」めっちゃいい……んだけどRunningみたいな曲はRunningしかないので、これを期待してアルバムを聴くと少し肩透かしみたいになるかも。基本的にはフォークの弾き語りみたいなサウンドを想定して聴くといいと思う。Mark Barrottみたいなバレアリック感もあるけど根っこはフォーク。
— にんず (@ninz51) 2019年5月2日
今年の3月にリリースされた新作『This Is How You Smile』より。ポップでキャッチーな曲は(「Running」以外)なく、どちらかというと複数の曲で構成される「流れ」を味わうべき作品のように思える。いや一曲一曲もいいのだけど、どれもとても繊細に作られているので、それぞれのツボを捉えるのにある程度の聴き込みが要るような…
#9「November 7」から終わりまでの、よりスローでドリーミーな流れがとても良い。やさしい空気が流れています。。
Jay Daniel / Rapture、Sundance
Sundance https://t.co/fz8QgjRtyv @YouTubeさんから Jay Daniel『TALA』、Fred PがKyle Hall『From Joy』を作ったら、みたいな感じだった あるいはカナダ産のふわふわハウスとデトロイト・ハウスの中間点、という感じにも言えそう
— にんず (@ninz51) 2019年5月2日
音が柔らかくて聴きやすい 曲もだいたい3~4分でまとまっているし おれが好きそうな音楽だな~と思った
— にんず (@ninz51) 2019年5月2日
RAでレビューが2018年の11月にアップされてからずっと期待していて、今年の4月にやっとフィジカルを入手したJay Danielの『Tala』より。半年も待ったのか。内容は上に貼ったツイート通りで……一応、そこで言っているフローティング・ハウスの例としてこれも貼っておきます。
(『Tala』について)統一感もあるし基本的に良さげなのだけど、良くも悪くも薄味なのでちょっと注意です。尖ったところがなくて、なんとなくパーソナルな空気があります。良作。今作に限って言えばTheo ParrishやJ Dillaの影はあまり見られないと思う。
RAMZi / Piton、Sunshini、Oxum
上の『Tala』と同じくらいの時期に出たシリーズ三作目『Phobiza Vol. 3: Amor Fati』より。『Tala』とは音楽性も似通っていて……というかRAMZi自体がカナダ産フローティング・ハウスの文脈に片足突っ込んでるようなアーティストなので。
サウンドはエレクトロニックながらもどこかバレアリック? エスニック?な空気があり(パーカッションの音色と、動物の鳴き声のような謎のSEがポイントと思われる)、聴いているとなにかいい感じに消臭・管理されたジャングルを散策しているかのような気分になります。
前半のハイライトはたぶん#3「Piton」~#4「Sunshini」の流れで、ここは通しで聴いてもらいたい。
Motoko & Myers / Super Potato、Glochid Tuft、Seed Cycling、Lens Heaven
RAのレビューで見つけた作品、『Basis Key』より。Motoko & Myersというアーティストについて自分もぜんぜん知らないのでちょっと調べると… Daniel LetsonとWonja Fairbrotherという二人の人物のコラボレーション・プロジェクトで、DanielはDJMLという名義でダンス・ミュージックを作っていて、Wonjaはサウンドクラウド(なぜかアイコン画像がちびまる子ちゃん…)で「Wood Glass Metal」なる、各素材の出す音色にフォーカスしたミックス・シリーズを作ってアップしている(RAではVisible CloaksのSpencer Doranによる、日本のストレンジなポップスを広く海外に紹介した「Fairlights, Mallets And Bamboo」ミックスが引き合いに出されています。)。そして両者は2017年11月から「Herzog Hideout」というラジオ番組?で定期的にコラボ(b2bのDJライブ配信)をしていた、と。
音楽性はAphex Twin『Selected Ambient Works Volume II』を思わせるモワモワでテンション低めのアンビエンスに、両者の経験が活かされたプリミティブでエクスペリメンタルな響きのリズムトラックが乗っかる感じ。組み合わされた音の響きにオリジナリティがあっておもしろいのと、単純にかなりテンションが低めなことから地味にリピートしました。Visible Cloaksレベルのブレイクスルーは難しいかもしれないけど、今後にもすごく期待できる内容の作品です。
sora / pause、a caminho do mar、traces
なぜかアルバムに入ってないけどめっちゃいい曲。
前回に続いて取り上げます。『Re.sort』より。いやー。。 アルバムも傑作でした。すごく、すごくいいです。いいんです……けど、ちょっと不定形感が強いというか、はっきりとしたリズムのループやメロディーがある曲が少ないので、なんというか捉えどころがなくて困っています。それでも軽やかで親密なフィーリングはビシバシ伝わってくるので…もう芸術的としか言いようがありませんねこれ。。 「掴めない・よくわからないけどすごく良い」という性質は娯楽作品が備えるものとしては最上級のもので…(何度も楽しめるからです) でもそれゆえに他人に紹介しづらいところがあります(説明できないからです)。一応、ここでは比較的掴みやすい楽曲を取り上げています。たぶん、構造が一番掴みやすい曲が前回取り上げた「revans」なので、最初に聴く際はそちらをおすすめします。
いやー、メロディーすらも細かい粒粒になっているのになんでこんなに雰囲気があるんだろう。というかむしろ粒粒だからこそはっきりと雰囲気が出るのかな。神は細部に宿るというか、モニターの解像度みたいな…
Sarah Davachi / Let Night Come On Bells End The Day(アルバム)
去年の話題作『Let Night Come On Bells End The Day』。今作で初めて知ったアーティストですが、かなりの多作家で普通に一年に2、3作とか出すらしい。これ書いてる間にもなんか新しいのが出たっぽいです。
過去作はどんな感じかわかりませんが、今作の音楽性はバロック音楽とドローンを組み合わせたもので、なんというかアンビエントとしてはすごくいいところを突いてきたな、という感じがします。全編を支配しているのは電子オルガンとメロトロンによる柔らかなドローン・サウンドで、そこにバロックふうの演奏が加わるとまるで霧がかかった西洋の街並みを歩いているかのような気分になります。
ドローンの部分だけを取っても非常に高品質なので、他の作品も順々に聴いていきたい…けどリリースペースが早いのでどうなるか。今作のマスタリングを手掛けたSean McCannによれば、今作を聴くにあたっての理想的な状況は"A blanket, a cup of wine, a dim bulb, a wide window." とのこと。
Ulla Anona / Moon
Naemi / Procel (Original Mix)
ユニオンで新品で安く売っていたので買ったアンビエントコンピ『bblisss』より。Pendant(Huerco S.)、DJ Paradise(uon)、Naemi(Exael)…というメンツを見てもわかる通り、Huerco S.主催のレーベル「West Mineral Ltd.」の青写真と取れるような内容。背景として鳴らされ続けるもわ~っとしたドローンと極限までもこもこに加工されたキックがaアルバム全体に共通する特徴と言えそう。基本的にはBasic Channel由来のダブ・テクノのアンビエントな発展形なんだと思う。ちょっとスケッチっぽい部分もありますが、アンビエントのファンは否応なく気に入ると思います。
改めて考えるとPendantの『Make Me Know You Sweet』はGasのめちゃくちゃに分厚いドローンとサイケデリックなSE(フィーレコ?)の合わせ技だったんだなと思いました。
Ulla Straus / Big Room(アルバム)
West Mineral Ltd.からもPontiac Streatorとの連名で作品をリリースしているUlla StrausがQuiet Timeから出した新作。目立つ特徴はないけれど、いろいろなスタイルで穏やかな時間を作り上げている。全体で統一された、慎ましやかなトーンが魅力的。アンビエント良作。
Rip Hayman / Dreams of India & China(アルバム)
TMTのレビューで見かけて視聴して良かったので購入した作品。Rip Haymanというぜんぜん知らないアーティストが1975年から1986年に録音した素材を(上でも出てきた)RecitalのSean McCannが編集して作り上げた作品らしい。詳しくはdiskunionやmeditationsの商品ページを見てください。
民族楽器の演奏や自然の環境音のフィールドレコーディングが主な内容で、時代を感じる少しくぐもった質感の録音も相まって、流していると(タイトルにあるとおり)昔の中国やインドの辺境を旅しているような気分になってきます。自然感の演出?がすごく上手くて、全編にわたって爽やかで瑞々しい感覚が溢れています。風通しがめっちゃいい…。 Part Two(というかB面)の中盤から素朴な音色のドローンが顔を出してきて、同時に重ねられる野鳥の鳴き声もあってまるで空にぷかぷか浮いているような心地に…。まさに極楽といった感じです。フィールドレコーディングを用いた作品のお手本のような印象があります。
Eleventeen Eston / The Four Fountains、I Remember、Thread & Truth
ニューエイジ・リバイバルの旗手であるAndras Foxと以前組んだこともあるオーストラリア在住のJohn Tannerによるプロジェクト、Eleventeen Estonの2018年作『At The Water』より。長時間日光に晒されて褪せてしまったかのような、少しかすれた音色が特徴で、古さを感じさせるジャケットはわりとストレートに本作のサウンドを表現しているように思う。楽曲についてはなんというか直感的で、しっかり作り込まれているという印象はなく、悪く言えばスケッチ的なのだけど、逆にこのことが本作の持つ「軽さ」をより強めているように思う。基本的には演出・雰囲気重視で、SSW的な、曲構成の巧みさを楽しむタイプの作品ではないので注意。
「The Four Fountains」は切れ味はないけれどゆるゆるで涼し気なグルーヴが堪能できるジャム・トラック。「I Remember」はアルバム中では異色な、サイケデリックで浮遊感のあるトラックで、例えるならBoards Of Canadaの作るインタールード的な楽曲に似ている。妙にノスタルジーを刺激する佳作。アルバムのそれまでの流れをリセットする役割があると思われる。「Thread & Truth」はローファイなインディー・ポップで、Mac DeMarcoなんかを彷彿とさせる。
PMMK / 魔法のアンサンブル、騒がし乙女の憂愁、えきぞちっく・といぼっくす、MY BRAVE SMILE、チクタク・ルーチン、かけっこ、お砂糖ふたつ、リグレット
麻枝准 / 目覚めた朝に
折戸伸治 / デーゲーム
リトバスあるだろうな~と思ったらありました。やっぱりね~一段階深いですね、言及が… pic.twitter.com/ef8HBxeLbA
— にんず (@ninz51) 2019年6月5日
リトルバスターズ! Original SoundTrack 騒がし乙女の憂愁 https://t.co/KqsIAHAyok @YouTubeさんから 調べてみたらクレジットにPMMKとある曲が岩下倫太郎さんの作のようで(だからサントラ全体の半分くらいを手掛けていることになる…) 実際どれもめっちゃいい曲なんですよね
— にんず (@ninz51) 2019年6月5日
https://t.co/AJAocqs1rX 本人のHPを見るとたしかに廃業とあって 非常に惜しいなというか、切なくなりますね
— にんず (@ninz51) 2019年6月5日
Little Busters! Original Soundtrack CD1 19: "Two Sugars" https://t.co/PNRHWZVhAg @YouTubeさんから 調べてみるとあの曲もこの曲もPMMKで 自分の好みドンピシャなんでいやもう本当に…
— にんず (@ninz51) 2019年6月5日
『リトルバスターズ! Original Soundtrack』より。上に貼ったツイートは6月のものですが、盤を入手したのは5月の中旬なので今回で取り上げます。
…感想みたいなの書こうと思ったんですけど、これ聴いてるとプレイ時の感情とか蘇ってきて心が不安定になるので止めていいですか? というかリトバス日常のBGMの種類が単純に多くてすごくいいですね。
実際に自分の好みの曲を並べてみるとその大半が岩下倫太郎の手によるもので… 廃業されたとのことですが、ぜひまた現場に戻ってきてほしいものです。「チクタク・ルーチン」~「かけっこ」あたりは渋谷系のオシャレな感覚とMouse On Marsなんかを彷彿とさせる軽やかなポップネスが同居していてもう…もうね…。
楽曲単体で楽しむのもいいのですが、初めはきちんとゲームで楽しむのが良いと思います。と、一応書いておきます。
Down Hazard / Mile High Aisle 、Blue Disorientation、Clueless AROO、Wait For Summer、Atlantis Transit(フリーダウンロード)
essential-vaporwave.herokuapp.com
去年話題になったVaporwaveをまとめるぜ!という内容の一連の記事で紹介されていた「Essential Vaporwave」というウェブサイトのHypnagogicの項で取り上げられていた作品『Afterparty』より。緑色のゲームのバグ画面のようなおどろおどろしいジャケットとは裏腹に、とても穏やかで蒸気な世界が展開されている。なんかすごい数の曲を挙げてるけど思ったよりも気に入っちゃったので…
マテリアルがオリジナルなものなのかは判断つかないが、ラウンジーな楽曲を遠く蒸気の向こう側から響かせる試みで、サウンド的には以前取り上げたダンケ Vibes『Augilio 音楽』の親戚のような趣がある(あれのポップス感を薄めておしゃれなイージーリスニングに寄せた感じ)(改めて調べてみたら捨てアカウントさんが2016年のベストに選出しているのが分かっておお~となりました)(というか今作、『Augilio 音楽』より2年も早く出てたんですね…)。
レコードのチリノイズはありませんがゴーストリーな音の響きはThe Caretakerのそれと通じるものがあり、似たような楽しみ方ができると思います。アンビエントに寄ったVaporwaveとしてとても優れた作品だと思います。こういう作品が他にもあったら教えてください…。
「Blue Disorientation」は「Mallcorp愛」に並ぶロマンチックなヴェイパー名曲。最終曲「Atlantis Transit」にはまるで蒸気の向こうに朝日を望んでいるかのような爽やかなフィーリングがあり、アルバムの締めとしてこれ以上ないものとなっています。
Iury Lech / Barreras、De La Melancolia、Ukraïna
森と記録の音楽: [216] Iury Lech - Otra Rumerosa Superficie
(前作についての記事ですが、参考として。)
スペインのアーティスト、Iury Lech(ユーリ・レッヒと読むらしい)が90年にリリースした2枚目のアルバム『Musica Para el Fin de Los Cantos』より3曲。自分は知りませんでしたがその筋(アンビエントやらニューエイジやら)では有名な方らしく…
クラシックなスタイルのアンビエント。ゆったりしつつもイマジネイティブで、SF系の映画のサウンドトラックのようなイメージです(実際そういった活動もしているらしい)。Brian Eno『Ambient 4: On Land』をもっと柔らかくニューエイジ寄りにした感じでしょうか。
オリジナル盤はめちゃくちゃレアらしいですけど、こうしてダウンロードで気軽に聴けるのですから、いい時代になったものです…。自分が知ったきっかけはRAによる、去年出た今作のリミックス盤のレビューでしたが、こちらもすごく良さそうです(未入手)。
RUSH PLUS / REBIRTH
RAのレビューで高評価だった『The Sweat EP』の2曲目。テンポ早めの苛烈なテクノに宇宙的なコードが乗っかる。レビューがアップされた頃はbandcampで販売はされてなかったので嬉しみ(ダウンロード販売はできるだけbandcampを使いたい人)。
Bogdan Raczynski / 134 32iii、 329 15h 、213 213r、210 31c22
ポーランド出身のBogdan Raczynskiの未発表曲や既出曲の別バージョンをまとめた編集盤『Rave 'Till You Cry』がWarpのサブレーベルであるDisciplesからリリースされました。そこから好みの曲4つ。
このBogdan Raczynskiという方、自分は知らなかったのだけど、過去にRichard D. Jamesが運営していたあのRephlexから作品を出していたようです。ここら辺の流れについては上に貼ったHigherFrequencyさんの記事がよくまとまっています。
音楽性もRephlexというレーベルのカラーに沿ったものになっていて…といっても自分もあまり熱心に追っていたわけではないので合っているかどうか微妙なのですが、まあ率直に言えばAphex Twinに似ています。そして驚きなのがAphex Twinがたまに見せるリリカルでチャイルディッシュな部分も彼は兼ね備えているということです。…なんか全部Aphex Twinに絡めて語ってるんでもしかしたらすごく失礼かもしれない。とにかくユニークでハイクオリティな作品集です。
最後に、爽やか?で勢いのあるアルバムタイトルとジャケット写真が最高ですね。ターンテーブルに描かれているのはPlastikman?
Factual Brains /
The Cabin (Woodland-Forming Mind)、Screen Test (Happy Robo) 、Inside (Mind Allotrope Hypnosis)、Pink Skies (Youth Homage)、No Streets (Dead Summoner Sleep Mode)
うーん、これはどういう経緯で出会った作品なのか忘れてしまった。たぶんジャケットの緑色に惹かれて聴いたんだと思う…。
Alec Schumannという、いろいろなバンドでドラムを叩いているらしい人のFactual Brains名義の作品『Mind Allotropes』より。コロコロした電子音とロック由来のドラムの組み合わせが基本で、そこにノイジーなギター?やボーカルの音が加わる感じ。サウンドのメインとなる電子音はJim O'Rourke「And I'm Singing」を彷彿とさせるかわいらしいもの。しかし楽曲については、日本で「轟音系ポストロック」と呼ばれる類のものと似たタイプで、とにかくエモい。個人的にはあまりエモすぎる曲は聴かないのだけど、今作はサウンドが爽やかだからなのか普通に聴き通すことができた。
単純にすごくポップで、よくできていると思います。こういうエレクトロニカ~ポストロック周辺のファンってけっこう多くいそうな印象があって、これ日本で売り出せばけっこう人気出るのでは?とか思ったり。一応、今作はニンテンドー64やdan deacon、science fictionに着想を得て作られたようです。
終わり。長かったですね。M3終わってこれでゆっくりネットサーフィンできるね~ってやってたらこうなりました。あとメモとして、コーチェラの映画みたいなライブめっちゃ良かったね~(今さら)という話があった。他に、
これらの記事がすごく気になってて、そのうちまとめてチェックしたいな~ということでメモ。
以上です。『ゲーム音楽ディスクガイド』を入手したので6月以降はちょくちょくゲーム音楽が入ってくると思います。この本、非常におすすめですよ~。