お気に入り曲まとめ (2019.1~2)

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 ご無沙汰しております。単純にサボっておりました。この記事の半分くらいは2月の終わりに書いたものです。

 

 

 


Yoshino Yoshikawa with ONJUICY / RPG、Green Hill

www.ele-king.net

 去年の11月にリリースされていた待望の(というわりには今まで放置していた…)芳川よしの新作。今回はONJUICYというMCと組んで、自身の提唱する「Ultrapop」概念を拡張しています。個人的にはB面曲の「Green Hill」(といえばソニックでしょうか)がありえんツボで、コーラスでの下降していくキーボードのフレーズを聴くと涙がにじんできてしまう。今回のまとめで一番衝撃が強かったのでトップの配置です。

 

参考:


All Green hill zones in Sonic games (1991-2017) HD

 この疾走感と開放感ですよね… 偉大な作品。

 

 

 

 

 

 

Cass McCombs / Followed The River South To What、Estrella 

 2月にリリースされた新作『Tip of The Sphere』より、序盤の2曲。「Followed The River South To What」はアルバムのオープニングですが、めちゃくちゃ熱く歌い上げていて最初聴いたときびっくりしました。久しぶりにこういうの聴いた。目が覚めるような思いでした。3曲目「Estrella」は非常に微妙に展開していくさまが美しい佳曲。キーボードによるごく小さな音量でのアレンジがこれまた絶妙で、耳が音を捉えるとうっとりとしてしまう。発売一週間くらい前にディスクユニオンにCDを予約注文していたのだけどいまだ届かず…(2月の終わり頃の話です) 中盤以降は入手してから聴いていく。

 

 

 

 

 

 

Steve Gunn / New Familiar、Lightning Field、Morning Is Mended、Paranoid

 Steve Gunnの新作『The Unseen In Between』よりB面4曲。これもユニオンに一緒に注文していて、まだ届いていないやつ。なんか、けっこう…変わったように思う。音の要素は変わってないんだけど、楽曲の質が少し。以前はギターのリフを中心に楽曲を組み立てていたように思うのだけど、今回は歌メロ、もしくはコードから楽曲を組み立てているのでは、という印象。ギタリストからよりSSWに寄ったというような。どことなくボーカルも優し気な感じ…。女声のコーラスが入るところは初期のLeonard Cohenなんかも浮かんできます。

 作品をあたまから流していて、前半穏やかというかぶっちゃけ少し退屈だなとも思ったのだけど、後半から盛り返してきました。個人的には「New Familiar」~「Lightning Field」の流れがハイライト。全体的にいい意味でのんびりした空気で、日本のこれからの季節にすごく合うアルバムだと思います。

 

 

 

 

 

 

Songs: Ohia / Didn't It Rain

 ピッチでめちゃくちゃ再評価されてるけど実は今まで聴いたことがなかったソングス・オハイア。ジャニスの閉店セールで入手してiPodに入っていたものをたまたま聴いてよかったのでメモ。2002年作のタイトルトラック。Lowを彷彿とさせる生々しい録音、ミニマルな編成に歌心のある渋いメロディー。これもゆっくり掘っていこう。。

 

 

 

 

 

 

Fleet Foxes / First Collection 2006​-​2009(アルバム)

 初期の音源をまとめたセットな訳ですが、2008年の『Fleet Foxes』『Sun Giant』はもう何度も聴いているので、目当ては残りの10曲くらいになります。まだ回数聴けてないんですけどいい感触は得ていて、改めて自分にとって彼らは特別なバンドだなあ、と思いました。歌メロが、ボーカルでのブレイクスルーがね、やっぱ他とは違いますね。

 

 

 

 

 

 

古井戸 / 待ちぼうけ 

Frank Ocean / Dust

 それぞれ『古井戸の世界』、『Nostalgia, Ultra』より。年間ベスト番外編の記事を作成中、改めて作品を聴き返していたときに見つけたお気に入り曲。「待ちぼうけ」は歌メロのすばらしさ。歌詞と歌唱から立ちのぼるなんとも言えないフィーリングが最高。「Dust」は番外編の記事でも書いた?けれど、埃っぽい空間を連想させるモコモコした音響と、キーボードのきらきらした音色の対比がすごく良くて、あとは単純に慎ましやかなコードの表現がいい。この曲における、ミニマルながら聴き手の想像力を強く喚起する表現が後の「Pilot Jones」や「Skyline To」などの名曲に繋がるのだろう…とか思ったり。

 

 

 

 

 

 

Ricardo Villalobos / Theogenese

 勉強も兼ねて?今やミニマル界の帝王とも言えるような存在であるリカルド・ヴィラロボスの2003年1stアルバム『Alcachofa』をちょっとずつ聴いています。1曲目の「Easy Lee」と2曲目の「Y. G. H.」は他のアーティストのミックス音源で聴いたことがあり、これヴィラロボスの曲だったのか!と驚いたりしてました。後者はRichie Hawtinの本名名義でのミックスCDで使われていて……実はそのCDが自分のミニマルテクノ初体験だったりします(『DE9 | Transitions』今でも大好きです)。

 なんとなく能天気で少しふざけているような感じはこの頃からあったんですね。そして軽やかな中毒性ももちろん健在で… そんな中、#6「Theogenese」が繊細なコード使いで際立っていたように思う。というか自分が単にもわっとした音が好きなだけか。

 

 

 

 

 

 

The Rolling Stones / I Am Waiting

  ツイで残響さんに教えてもらった曲。良かったです。アルバム自体ものどかな感じで好みでした。

 

 

 

 

 

 

Earl Sweatshirt / Red Water、Ontheway!、Riot!

 2018年の11月にリリースされた新作『Some Rap Songs』の2曲目。遅ればせながら聴いていますけどめちゃくちゃいいですね。。 遅めのリリースでありながらベストに載ってしまうのにもうなずける。正気を疑うレベルでヨレヨレなビートに、砂というよりはもはや砂利、というくらいにザラザラでツギハギなサウンド。ほとんどの曲が2分足らずの短さで全体でも30分を切るコンパクトな作品なのだけど、とにかく濃密なので聴き終えるとぐったりしてしまう。こういうサウンド久々に聴いた。この音が新しい基準になるような気がする。

 

 

 

 

 

 

S. Araw Trio XIII / 'Activated Clown'(アルバム)

 いろんな名義で活発に活動を続けているSun ArawことCameron Stallonesの最新の作品(たぶん)。調べてみるとこのトリオでは過去にも2つほど作品を作っているらしい。 地に足着いてないような軽いサウンドは相変わらずなのだけど、演奏にバンドとしてのグルーヴがあるおかげで、自由すぎるSun Araw名義の作品よりもなんとなく聴きやすいように思う。なんでもない時間に部屋で流したりしている。

 

 

 

 

 

 

SFV Acid / The Dwell(アルバム)

 2014年にニューヨークのUNOからリリースされた作品。くぐもった質感の音が特徴なフローティング・ハウスで、1080pから出ていたとしても違和感の無いサウンド。非常に良質。

 

 

 

 

 

 

Steven Julien / 8 Ball

 2018年10月にリリースされたEP。ほぼほぼリズムのみの武骨なマシーン・ファンク2曲と、その上にスペーシーな響きのコードと語りが乗っかったデトロイト・テクノ1曲。長時間、暴力的なリズムに晒された後に聴くコードにはカタルシスがある。とても硬派なイメージの作品。個人的にはビリヤードってもっとおしゃれなイメージなのだけど…。Steven Julienと彼の運営するApron Recordsはデトロイト・テクノ好きはチェックしておかないとですね。

 

 

 

 

 

 

Jonny Nash & Suzanne Kraft / Passive Aggressive(アルバム)

 ニューエイジやらバレアリックの文脈で評価の高いレーベルMelody As Truthの、看板アーティスト二人によるコラボ作(2017年発表)。Gaussian Curveをもっとアンビエントに寄せたような作風で、磨りガラス越しの光景をイメージさせる柔らかい音色が特徴。イーノの『Music For Airports』の現代版の一つ。1曲目「Photo With Grey Sky, White Clouds」の雰囲気がめっちゃいい。

 

 

 

 

 

 

Bob Dylan & the Band /

Goin' to Acapulco、Katie's Been Gone、Lo and Behold!、Bessie Smith

 何気なく聴いてザ・バンドやっぱ最高だな…となった『The Basement Tapes』から数曲。1967年にディランとザ・ホークス(ザ・バンドの前身)が行ったセッションからの曲をまとめて1975年にリリースしたもので、つまり『Music from Big Pink』より前か、同時期の録音ということです。改めてビッグ・ピンク関連は音が……意味不明な鳴り方してますね。。かすれつつ、妙にもこもこしていて……なんかオーパーツみたいな印象がある。「Bessie Smith」のオルガンの音ヤバい、本当。ザ・バンドも1st、2ndしかまともに聴いていないのでちゃんと聴こうと思いました。あと今さらですが自分はFleet Foxesにザ・バンドの影を重ねて見てるような気がする。

 

 

 

 

 

 

Jerry Paper / Grey Area、My God、Everything Borrowed、Huge Laughs

 名門Stones Throwからのデビュー作『Like a Baby』より。相変わらずのへろへろ捻くれポップを展開している。サウンド的に今までの集大成か、あるいは原点回帰のような印象がある。トレードマークともいえる音程を外したシンセと、その他アコースティックな音のバランスがよく、気持ちいい。あまり知らないけれどBadBadNotGoodの人が共同でプロデュースしてたり、Weyes BloodやMild High Clubのメンバーが製作に参加してるらしい。ここら辺はもしかしたらレーベルの側が関わっているのかも。Mac DeMarcoが好きな人はハマると思います。Jerry Paperもマザー2をプレイしてたりするのだろうか。マザー2の音楽は地味に影響力が大きいと思う。

 

 

 

 

 

 

豊平区民TOYOHIRAKUMIN / SATURDAY、GIRL (PART 3)、DRIVE、GIRL (PART 1)

 知らぬ間に出ていた新作『DRIVE』より。インタールード的な楽曲の冴えがすばらしい(インタールード的な楽曲が好き…)。「GIRL (PART 3)」のフルート?や「DRIVE」のオルゴール風の音色など、妙にノスタルジーを刺激する終盤の流れがいい。あとギターのプレイがすごくいい。個人的ベストトラックは最終曲「GIRL (PART 1)」。忘れられた街で人知れず流れ続けるイージーリスニング

 

 

 

 

 

 

Ricardo Villalobos / Bakasecc、Subpad、Empirical House 

 去年の9月に入手して今頃聴いてる『Empirical House』より。2012年の『Dependent And Happy』もすさまじい作り込みだなと思っていたのですが、今作はそれよりもっと緻密になっています。どういうこと…。ただ、音が細かく敷き詰められた結果、今までよりもメリハリというか、ダイナミックさは薄れたように思います。代わりに、近頃話題のASMR的な快感が強まっているような(特に#2「Bakasecc」)。というか、自分が長年ヴィラロボスの音楽から感じていたものってもしやASMRだったのでは…。なんにせよいまだにミニマルの最前線を走っていますねこの人は。

 

 

 

 

 

 

Air Texture Volume VI(コンピレーション・アルバム)

 アンビエントのコンピレーション・シリーズ「Air Texture」の第6弾。RAにレビューが載っているのをみかけて(これまだ続いてたんだ…)と思った。今回はベルリンを拠点に活動するアーティストのSteffiと、なんかすごく多彩な曲を作っている印象のあるMartynがキュレーターを務め、アンビエントというよりはダウンテンポな楽曲がまとめられている様子。毎度のことながらボリュームがあるためまだあまり消化できていないのだけど、たぶん自分が苦手なタイプの曲は入っていない(全体的に薄味なきらいはある)。シリーズの2だけ持っているんだけど、他のも集めてみようかな。

 

 

 

 

 

 

imdkm.com

 あとこれは音楽作品ではないんだけど、すごい勢いで活動しているライターのimdkmさんの始めたブログがすごくいいと思ったので紹介。日本の音楽作品を英語で(海外に向けて)紹介するという趣旨のブログで、こういう活動が日本の将来のために……なんて大義名分みたいなものはどうでもよく、とにかく良い作品をより広めるためにはめちゃくちゃ効果的な手法だと思うので。自分自身、世界レベルでもっと評価されるべき作品が日本にはいっぱいあると思っているので… そのうち自分も似たようなことやろうかな…

 いや本当にこういう活動が大事だと思うんですよね…。直近の年間ベストに挙げた小袋成彬はイギリスへ移住してレーベルを開始したようで、こっちもすげえ!と思ったのですが、imdkmさんの活動も同じくらいすげえ!と思っています。どちらも応援。

 

miyearnzzlabo.com

www.beipana.com

 

 

 

 

 

 本当は2月~3月の始めにアップしたいと思っていたのですが、M3関連のあれこれでめっちゃ先延ばしになってしまいました。そう、ブログで書くのは初めてですが(しかも事後報告ですが)M3-2019春にサークル参加してきました。理想ではそのM3参加報告と、そのためにしばらく更新頻度落ちますよ~という連絡を載せてこの記事を(2月~3月の始めに)アップするつもりだったのですが…

 imdkmさんのブログも1月の終わりに発足したものなので、2月~3月に紹介できていればリアルタイム感があったのですが…まあしゃあないです。個人的には作品を完成させてM3で頒布することの方が重要だったので。

 

 3~4月のまとめも近日中にアップします~。