個人的に調べた情報のまとめやらメモやらです。調べた、と言ってもRAの記事とDiscogsとsoundcloudくらいしかヒットしないのですが…
RA: RA Poll: Top mixes, compilations and reissues of 2016
個人的なきっかけはRAの2016年ベストミックスの記事。もったいない精神旺盛な自分はこういうまとめ記事を見ると聴く・聴かないは置いておいてとりあえず落とせる音源を落とすという習性があるのですが(落とせなければサンクラやらバンドキャンプやらでお気に入りに入れておく)、今回はこの記事のオンライン・ミックスの項の4番と2番、Nicolas LutzとDJ Kooltという2つの名前がきっかけになりました。
RA Podcast: RA.473 Nicolas Lutz
ベルリンで活躍する「DJ's DJ」の比類なきスキルを体感する夜 | BANANA
Nicolas Lutzについて。
Nicolas Lutzのミックスについては記事読んだ当時から気に入っていて、当時のお気に入り音楽まとめでも取り上げたんですけど、その後に興味からDiscogsのページを見てみたらぜんぜんデータがなくて…
挙がってるのはRAのポッドキャストと、「grhkmix001」なんて名前のミックスの2つのみ(あとやたらエネルギーの籠もったコメントが1つ。彼のDJスタイルについて書かれてるっぽい)。前者はまだしも後者の変な名前のやつは何………というのがgrhk.orgとの出会いでした。
GRHK:トップページ
ツイのアカウント。ツイートが3つしかない。Check our website to download any of our last three years releases for free! http://www.grhk.com.uy
— GRHK Record (@grhk) 2010年2月24日
とりあえずミックスの音源だけ落とせればいいや〜と思ってサイトを開いたはいいものの使われている言語が英語ですらなく… しかしちょっと苦戦しましたが普通に音源を落とせることが分かり(releases→〜net→カタログナンバー→Descargar ep.でできます)、もったいない精神を発揮して落とせるやつは落としました。
リリースされた日付を見ると「15/10/10」とか書いてあってお、わりと最近までやってたんかーと思ったんですけど、これ、逆ですね。2010年10月15日ですねこれ。落とした音源をてきとうに聴いてみてもなんというか時代感みたいなものがまったくなくて分からなかったんですよね… あまり型にはまったサウンドではなくて、古くないということは分かるのだけど、具体的にいつ頃の音なのかは想像がつかない。最近のだよ!と言われればそれはそれで信じてしまう感じで…
grhk004より。
サウンドについて書いておくと、電子音ではありますが撥音というかパーカッシブな音(パーカッシブというとまたニュアンスが違うような気もするけど)やなにかの効果音みたいな音が主体で、持続的な音はあまり出てきません。簡素ではあるけども一応ビートがあるので…一応ジャンルとしてはミニマル・ハウスになるかなと。これでリズムがなかったら点描みたいな現代音楽になってしまう。普段コードに頼った聴き方をしている自分にとっては新鮮なサウンドです。まあ色んなアーティストの作品が出てるので一概には言えないですけど。
で結局grhk.orgって何なの…ということですが、どうやらウルグアイのネットレーベルのようです。当時の自分はそこから出してるアーティストの出身地がけっこう被ってることから判断というか予想してました(Z@Pとかすごく印象的な名前だ)が、一応ちゃんと調べれば分かりますね。
…ウルグアイでこんな音楽やってるの? と思いましたが… どうもマジでやってるようですね。そしてウルグアイのこういう音楽について調べると、ちょうどよくRAの特集記事がヒットします。
とても長いですが良い記事です。この記事だけでウルグアイのシーンの横軸も、そして縦軸も網羅している。ドキュメンタリーみたいな形で映像化しないかな…と思う。
いろんなことに言及していて…grhkのサイトで見かけた名前や今までで挙げた名前もちらほらでてきますね。ここでちょっとKooltの弁を引用。
「トラックを選ぶときはパーカッションとベースを聴くんだ」とKooltは言う。「メロディーではない。自分では自分のことをヒプノティックなタイプのDJだとは思ってなくて、ただ皆を踊らせるのが好きなんだ。グルーヴとリズムが好きだね。踊りが一番大切な要素で、そのほかは経験からついてくるものなんだよ」
これは彼個人の話ではあるのですけど、grhkで聴ける音楽にもそのまま当てはまるんですよね。メロディー的な要素が本当に薄い。まあ代わりにリズムによる原始的とも言えそうな魅力があるのですが。とにかく、彼の影響の大きさを実感します。。
RA Podcast: RA.573 DJ Koolt
DJ Kooltについて。
上記の記事と少し内容は被るところもあるのですが、昨年末のこの記事でもウルグアイのシーンについて触れられています。
5章の「ベルリンを飛び出したミニマル」ですね。そしてそれを読んで日本のCabaret Recordingsにも興味が湧いてくるという…
…と、そんなこんななので、これからもちょっと意識して見ていこうと思います。直近で動きがあるのはZ@Pでしょうか。Nicolas Lutzに続いて活躍していってほしいですね。しかしこの人はいろんなところで名前を見ますね。昨年Slow Lifeについて調べてるときも出てきたし。
grhk.orgについては、2006〜2011年頃のウルグアイの地下シーンの音楽を直に体験できる、貴重なアーカイブだと思います。RAが捉えたシーンの流れを意識して聴くとまた新たな感慨があります。まあそんなの無視しても単純に音として魅力的ですが。
参考用サンクラリンク
DJ Koolt
Nicolas Lutz
Z@p
Nico Etorena
My own Jupiter:Edurneって人とNicolas Lutzが主催してるやつ。
grhk.orgの頃からしばらく経っているのでサウンドもそれなりに変化があります。Slow Lifeと同じで音だけじゃいつ作られたのかまったく判断がつかない。タイムレスで優良な音楽。
Andrew James Gustav | クラブミュージック情報サイト HigherFrequency ハイヤーフリケンシー
Nicolas Lutz調べてたら出てきたページ・人。My own Jupiterの一回目を担当。
最後に、この記事書くきっかけになった出来事:一昨日仕事中にPhonothequeのステッカーを見つけたこと
今日朝一の現場の隣の隣がレコ屋〜〜〜 pic.twitter.com/ykHfUDri2V
— とるーあんと (@ninz51) 2018年1月24日
どうでもいいですね。入口の前の管にステッカーめっちゃ貼ってあって わからんやつだらけの中わかったのがPHONOTHEQUEで、っは〜〜〜ウルグアイから来とんのか〜〜〜っとなった pic.twitter.com/l4MfTuXy31
— とるーあんと (@ninz51) 2018年1月24日