お気に入り曲まとめ(2017.10〜11)パート1


 イベントが立て続けにあって書いてる暇がありませんでした。具体的にはM3とApolloコミティア… Apolloで入手した音源のまとめもしようと思ったんですけど時間がなくてできなそうです。なんか今の仕事は12月が繁忙期のようで…休みの数が半減してしまいました。年間ベストのアップも年明けになりそうです。
 (Apollo知らない人向け参考:Web即売会 - BOOTH
 Apolloはなんか開催のタイミング(春・秋)的にM3の姉弟みたいなイメージですね。互いが互いを補完しあってるというか。M3に参加できなかったときはこちらを利用すれば大丈夫そうです。コミティアは… 今回は明るい農村計画目当てで行きましたが、そんなに毎回行かなくてもいいかなあ…と。音楽作品出してるところがそんなに多い訳でもないですし。M3・Apolloと被らない夏・冬に行くのが個人的にはちょうどいいペースなのかな。それでも今回はお気に入りの作家さんを見つけられたのでよかったです。
 本編。



Minutemen / #1 Hit Song、Two Beads At The End

 84年の4th『Double Nickels On The Dime』より。43曲もあるので消化するのにすごく時間がかかりそう。こういう作品はまずキラートラックを見つけて、それを足掛かりに回数聴いていくのが常道ですよね。というわけで序盤の2曲を。田舎版Fugaziみたいな…。








Cooly G / Trying

 当時、FACT誌の年間ベストで非常に評価が高かったのを覚えている2012年作『Playin Me』より。音やコード選びのセンスに好感が持てます。でもアルバムに対しては、全体的にもうちょっと曲を練ってほしかったなーという印象。とはいえこの曲はお気に入り。Jessy Lanzaとかが好きな人におすすめ。








Linkwood / Off Kilter (No Midi Mix)

 2015年のアルバム『Expressions』から序盤のキラートラックを。Firecracker Recordingsからなので品質保証済みという感じ。アルバムはまだぜんぜん消化できてないんだけど、思ったより地味というか……朴訥とした印象です。誠実さを感じなくもない。レーベルのカタログ見てるとプレッシャーすごそうだよね、想像だけど… 応援しています。








Vinicius Cantuaria / Purus

 ジャニスでフィーリングで借りた作品なのだけど、これがボサノヴァとポストロックの完璧な融合という感じでとても良かった。静かな場所で聴いてみてください。








King Gizzard & The Lizard Wizard With Mild High Club / Countdown、Tezeta、The Spider And Me、Sketches Of Brunswick East II、Rolling Stoned、You Can Be Your Silhouette

 前にも紹介したけど、このアルバムまーじで良かった… 正直新しさはないので評価はそんなに高くならないんだけど、でもいい音楽であることは間違いない。すごく素直に好きなことをやっている感じがして好感が持てる。全編通して非常にメロディアス。








Andras / Rhythm Ace、Driftwood - Ft. 'The Professor' Gary Davis (Instrumental)

Andras Fox - Soft Illusions (melting bot) | meltingbot
RA Reviews: Andras Fox - Soft Illusions on melting bot (Album)
 去年からのお気に入りアーティストであるAndras Foxの、2012〜2014年の間に発表された音源をまとめた日本企画盤、そのディスク1より。この人のどこか長閑でとぼけた感じがすごく好きで… まあそれも必要十分なリズムとコードあってのものですが。1080pなどのバンクーバー勢とも共振するところがあるように思う。








小坂忠 / 庭はぽかぽか、大きなけやき、ありがとう、みちくさ、冬・春・夏
小坂忠&Four Joe Half「もっともっと」(1972.7.25 マッシュルーム CD-7038-Z) | すりいこおど-1970年代周辺の日本のフォーク&ロック - 楽天ブログ

 今回のまとめの一番の目玉。はっぴいえんどから辿って『ほうろう』を聴き、とても良かったため過去作も探していたのだけどどこも基本プレミア価格で… そんな中ジャニスで普通に発見したので初期の3枚を一緒に借りてきました。
 1枚目『ありがとう』、2枚目『もっともっと』より。本当に全曲最高なのだけど、特に気に入ったのは上記の曲、それも『もっともっと』(ライブ盤)のバージョン。本当に、本当に完璧。ここから足せる音も引ける音もない。
 CDを借りたのは10月の終わりなのだけど、すでに今年もっとも回数聴いた作品になりつつある。音楽の理想形の一つ(いっぱいあるけど…)。








星野源 / Drinking Dance、Continues

 いままでスルーしてたけど評判に違わずいいですね。。 シングル『恋』より。表題曲は個人的にはそこまで好きではないのだけど(メロディが強すぎるというだけで、アレンジとかは普通に好みなのだが)、残りの曲は洋楽的というかメロディがあっさり目なこともあって問題なく楽しめている。4曲入りのシングルとして非の打ち所のない出来だと思います。








内田勘太郎 / ブリージン、スリープ ヲーク、あのメロディ

 元憂歌団のギタリストのソロアルバム『マイ メロディ』より。スライドギター好きにはたまらない逸品。収録曲もバラエティ豊かで、飽きずに長く聴ける作品となっています。








Okada Takuro / イクタス、手のひらの景色、ブレイド、遠い街角 (Feat. 優河)

 森は生きているの元フロントマン、岡田拓郎の待望のソロアルバムより。どこか憂いを秘めているようなアルバム後半が好みなのですが、そんな中で力強いメロディを持つ「手のひらの景色」とドラマチックに展開する「ブレイド」が光ります。最終曲「遠い街角 (Feat. 優河)」のまるで朝焼けのような柔らかい空気も最高です。








シャムキャッツ / Four O’clock Flower、Travel Agency、Coyote

 2014年の『AFTER HOURS』から普遍的な良さを志向してきたソングライティング(個人の感想です…)も今作で極まったように思います。ギターの菅原慎一が書いた曲がまたいい空気をアルバムに持ち込んでいて… 夏目の曲と比べると少しあか抜けない感じがあるのですが、それが彼のボーカルと今回のバンドサウンドに最高にマッチしていてとても魅力的になっています。








長谷川白紙 / 横顔 S、綿の外は

Maltine Records - [MARU-168] 長谷川白紙 - アイフォーン・シックス・プラス フリーダウンロード。
 なんだかんだ質の高いリリースを続けているマルチネからクリティカルなやつが出てきました。トラックの混み混み具合からCorneliusトクマルシューゴ、果てはFlying Lotusまでもが浮かんでくるのですが、個人的には初期の七尾旅人なんかも浮かびます。なんてったってこの人、まだ18歳らしいので… ああ〜
 基本的にハイパーで超高カロリーなので気軽に聴ける感じじゃないんですけど、聴くたびに圧倒されています。「横顔 S」の大サビのコード進行どうなってるんだ…








吉田省念 / 茶の味桃源郷

 気づかぬうちに出ていた2ndアルバムより。相変わらず自然でおおらかなサウンドに癒されます。「雨男」〜「茶の味」のしみじみとした感覚がツボ。タイトルトラックの「桃源郷」はTyler, The Creatorの「Boredom」と並んで今年のサウンドトラックですね。








かえる目 / スイス

 2011年のアルバム『拝借』の最終曲。まだ未消化で他の曲は挙げられないのですが、この曲は一回で頭にしみついてしまいました。聴いていると思わず笑ってしまう曲です。





 ジャニスというめちゃくちゃにいいレンタルCD屋さんを利用し始めたため、常に音楽が飽和してるような状態です(各音楽イベントの影響も多分にありますけど)。いつでも(自分にとっての)新しい音楽を聴けるようになった一方で、一枚のアルバムを消化・整理して自分の中で位置づけるということがあまりできていません。年間ベストにはなるべく自分がきちんと消化した作品を取り上げたいと思っているのでちょっとアレなんですけど……まあ年間ベストは来年もあるしええか、どうでも! というか改めて考えるとネットが普及した頃から常に作品飽和状態ですよね、世界は。まあ幸せなことですよ。 パート2はこちら