Radicalfashion [Odori]

Odori

Odori

2015年4月26日(日)は第18回統一地方選後半戦の投開票日です―――
ということで、今日は人生初の投票に行ってきました。といっても自分の意志があるわけではなくて、実家のお隣さんが立候補するから入れてやって〜と親に言われたからで。自分の意志で投票に行くのはいつになるんですかね。。悪い子ですね。
でまあ本題はそれではなくてですね、投票を終えて家に帰ってからメールをチェックしたらアマゾンから販促のメールが届いていたんです。そのメールの内容が、タイトルにもなっているラジカルファッションさんの新譜が出ますよ〜ということで、それ見たときはあまり信じられなかったのですが、調べてみると確かにリリースされる(された)そうで。
http://www.flau.jp/releases/47.html
なんで信じられなかったかというと、彼自体、ぼくの中ではかなりマイナーな部類に位置づけていたということと、前作でありファーストアルバムでもある「Odori」が出たのがもう八年前にもなり、その間ほとんど(ぼくにとっては)音沙汰がなかったからです。まあ自分がファーストに出会ったのはアマゾンの注文履歴によると2012年の夏ごろということなんですが。とにかく、新作のリリースに気づけてよかったです。アマゾン、ナイス!(ほんとに気づかずに終わる可能性もあったと思う。有名な人ならまだしも、マイナーで、また寡作な人の新作の通知はありがたいですね)

ぼくが彼の「Odori」という作品にであったのは、いつものようにピッチフォークのレビューででした。当時のぼくは大学入学までパソコンを与えられなかったことへの反動か、結構熱心に音楽メディアのレビューを漁ってました。まあ点数しか見ないんですけどね。で、たぶん「Hefty」(odoriをリリースしたレーベル)とかで検索したんでしょうね。この作品を見つけたと。8.3点。自分は知ってるものも知らないものも全部まとめて、レビューの点数が8点以上の作品はアマゾンで探してほしいものリストに入れてるんですけど(おかげでいまやリストには約1000点もの商品が・・・)、マイナーな作品ってたいていがマーケットプレイスからの出品で、けっこう値段が変動するんですよ。でそのときそのときで安いものから買っていくんです。おそらくodoriは安かったんでしょうね。個人的な指標としては500円くらいになったら買う。

長いな。。内容に移りますね。前述したようにhefty recordsからのリリースで、ここはエレクトロニカ界隈ではそれなりに名の通ったレーベルという認識なんですが(Telefon Tel Avivとかが浮かぶ)、そのレーベルカラーに外れない、一つ一つの音に心の篭もったとても心地いい作品です。
全体の雰囲気としてはPause〜Roundsのころのフォー・テットに近いかな。そのあたりの、フォークトロニカと呼ばれていた作品郡ですね。でも内に篭もったような感じはなく、自然な開放感があります(無邪気なサンプリングなどもあり、ぼくはThe Booksを連想しました)。具体的に書くと、メインの楽器がピアノで、そこにかわいらしい電子音やちょっと奇妙なサンプリングが重なる感じです。
全体にわたって軽やかなところとか、まあピアノの音自体が個人的にはもうツボなんですけど・・・一番の魅力はメロディの良さですよ。電子音とか消して、ふつうにピアノの曲としても成立する曲の良さ。彼が日本人ということもなんかあるのかな。すごく合う。叙情。なんとなくレイ・ハラカミも浮かびます。
あと個人的には、この作品の音にはすごく「白い」イメージを感じます。どうでもいい印象の話。ピアノがメインというのが大きいんでしょうけど、ピアノだけのクラシック作品なんかよりもずっと「白い」印象があります。

二曲くらい貼っておきます。

最後の曲。始めちょっと切られてるけど。

これ買って聴いたときは本当に(大当たりだ!)ってなってすごく喜んだんですよ。今でも、良すぎてあまり知られたくない気持ちあるよね。休日の朝にかけると最高ですよ。「休日の朝にこれを聴いた」ってだけで、もうその日は成功ですよ。その後にどんな失敗をしたとしても。

セカンドが出たということで、これを機会にもっと多くの人に聴かれたらいいと思います。



8.5