QN 「New Country」 「DQN忠臣蔵〜どっきゅんペチンス海物語〜」

あっけましておめでとうございまああああああ〜〜〜〜〜〜
ってもうそんな時期じゃないですね。すいませんね、更新しなくて(自分に)。
卒論です。卒論が悪いんです。計画的にやらないおれも悪いけど!
忙しいと遊びたい欲とか読みたい欲とか寝たい欲とかどんどん溜まっちゃって。それらと一緒に書きたい欲でも湧けばいいんですけど、正直に言って自分は消費>生産っていう超欲望に忠実マンなので、なかなか書かないですね。てか始めたときもあまりに暇すぎて・・・って理由(クソ!)でしたからね。暇というか、消費に飽きたときに生産に向かうんですね。
でもまあ、さすがに一ヶ月空けるのはやばいと思ったんで。。

DQN忠臣蔵~どっきゅんペチンス海物語~

DQN忠臣蔵~どっきゅんペチンス海物語~

今回はQNさんです。日本の、ヒップホップやってる人です。自分・・・てか一人称どうしよう、とりあえずぼくにしよう、ぼくは「New Country」ってアルバムで彼を知って、まあ、いつものようにエレキング経由だったのだけど、QN - New Country  | キューエヌ | ele-kingとにかくこのアルバムがすばらしかったのでした。
Columns 2012 Top 20 Japanese Hip Hop Albums 日本のヒップホップ/ラップ | ele-king
「New Country」についてはこの記事QN『New Country』 | すばらしくてNICE CHOICEがとても詳しくて、そうだよね、とかそうなんだろうな〜(ぼくはこれの前の作品を聴いていませんので)、とか思います。特にこの「〜自由すぎるフロウで繰り出されるリリックを全て理解するのは難しい。よって多分に洋楽的な聴き方にもなってしまい、結果的に耳馴染の良いメロディを基本に据えた今回の路線は単純に音を楽しむことを聴き手に求めてみるようでもあり、その試みは成功しているといえる。」の部分とかですね(長い)。
あとはより自分の印象に近い感想としてこちらの記事http://hiko1985.hatenablog.com/entry/20120627/p1があります。たぶん立場というか、音楽の使い方・楽しみ方が似てるんでしょう。ぼくは別にヒップホップの熱心なファンではないので・・・というかマッチョな、いかつい音楽があまり好きではなくて、ヒップホップにはわりとマッチョな部分があるよねってことで。ラップよりはトラックで聴くかどうか決まりますし。そう、とにかく彼はトラックが心地いいんですよ。ほんとに。madlibとかj dillaとかそこらへんですよね。揺れる感じ。あとこのアルバムは、なんというか、「湿度」が最適ですね。カラッとしている。最高級の木材みたいな感じです(なんの知識も経験もないで言ってます)。叩くといい音がしそうな。

とここまで書きましたけど、今回のメインは「New Country」じゃないんですよ。その次のアルバムです。2014年8月20日発売の、その名も「DQN忠臣蔵〜どっきゅんペチンス海物語〜」。

・・・

タイトルな・・・・・・
非常に挑戦的ですよね。いやまあ問題はそこではないんですよ。というか問題なのかもわかりませんが、この作品、なんかすごく無視されてるような気がするんですよ。みんなただこれが出たこと知らないだけなんじゃないの〜?とも思いますし、そうだったらいいんですが、なんか違うような・・・ 無意識じゃなくて、ちゃんと意図して無視してるような感じがするんです。
これが、前作がそれほどの作品でもないのにメディアに持ち上げられて・・・っていうパターンだったらわかるのですが、「New Country」は普通に傑作だったので・・・
シミラボ脱退の影響なのかな・・・あんまそこらへんよく分からないんだけど、そうだとしたらなんというか、辛いよなー

内容に移りますが、今作はとにかくスムースです。サンプリングを封印して作ったらしく、その影響もあるのでしょう。
(サンプリングって手法は元から完成してたものをバラバラに切り貼りするわけだから、なにも考えずに使えば違和感がでる(スムースじゃなくなる)んじゃないかと思います。まあその違和感もポップの重要な要素ですが)
あとシンセの音が印象的です。個人的にはちょい前のOFWGKTAの音を想起します。The InternetとかThe Jet Age Of Tomorrowとか。特に後者の宇宙的なイメージは今作の海のイメージとちょっと雰囲気似てます。
#6のHYPERTEXX feat. PETZなんかはリリックもそうですが、スムースさにチープな響きが混ざってちょっとしたヴェイパーウェイブ感あります。
前作とは変わってしっとりなめらか、ひんやりダークな感じです。わりとジャケットのイメージの音。深海〜というとドレクシアとか、個人的には七尾旅人の2ndとかbalam acabとか浮かぶのですが、このラインに加えて違和感ないですね。海アルバム。
前半は文句なし、後半はちょっと失速するかな?でも最後はビシッと決めてくれる。とにかくすらすら聴けます。気づくと終わっててまたリピートするやつ。トータルも30分切ってます。

前作あんなに持ち上げてたのに・・・ とにかく、彼にはこれからもマイペースに作品を作っていってほしいです。単純にこういう音の志向性もった人は日本ではまだ貴重?だと思います。次回作はどうなるかな〜。応援!



New Country 8.5
DQN忠臣蔵〜どっきゅんペチンス海物語〜 7.4